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乃秋ちゃんのこと

長女の出産予定日が来年の1月だったけれど
9/25に破水したため救急車で病院に運ばれました。
この日 娘家族は箱根へ旅行する予定だったので、洋介くん(娘の夫)の実家で出発前だったそうです。
危機的な状況の中で、幸いみんながいてくれて連携してくださりかかりつけの産婦人科から近くの大学病院に移送されました。
この時点で羊水はほとんどなく、赤ちゃんが助かる見込みは数パーセントだったそうです。
満床の事が多い近くの大学病院にたまたま空きがあったことはラッキーでした。
1日でも多く胎内にいたほうが生存率が上がるので、陣痛が来ないようにしたり、栄養分を送ったりの処置等をして1週間胎内にとどめて(それ以上は母子共にダメージがかかって無理とのこと)出産の予定でした。
娘いわく、いくつも管に繋がれた身体になっておばあちゃんの気持ちがわかった。

1週間陣痛が来ないといいな。
本人達や私達家族全員そう願ってました。
でも5日目朝に違和感があったみたいで、もう下まで来てるって事ですぐお産の準備となりました。次の妊娠がかなり難しくなる術式の帝王切開の予定だったけど、乃秋ちゃんのおかげで体に負担のない自然分娩で産むことができました。
いつ陣痛が来てもおかしくない中、お腹の中で五日間も羊水がなく、乃秋ちゃんが耐えてくれたから生存確率も大きく上がりました。
乃秋ちゃん ありがとうヽ(´▽`)/

まだ7ヶ月なので体重は692g。
NICUに入ったまま1月まで過ごすことになりました。

まだまだ安心はできないとはいえ、母子ともに無事で出産を終えたことに安堵と嬉しさがこみ上げてきました。
ジジババがそうなので、娘夫婦は喜びMAXだったに違いない。

まさかの秋に生まれちゃったこともあり、
名前は「乃秋(のあ)」に
「乃」飾らずありのままでまっすぐ
「秋」のように周りの人が過ごしやすく、周りの人を癒せる人間でいてほしい。


そんな願いが託された名前だそう
うん いい名前。親バカ😂


娘は無事退院して、数日毎に母乳を届けたりする事になって少しほっとしました。

が、10/6 未明に容態に変化がありました。

「病院に駆けつけるまでノアちゃんは生きて待っててくれて、最後抱っこして私の胸の中で息を引き取ったよ!だから私も洋介も最後にノアちゃんを抱っこすることができた!!」

病院の先生方は万全の体制で頑張ってくださったようで、泣いてた先生もいらしたって娘から聞かされました

コロナの事もあり、乃秋ちゃんの状態の事もあり私達は初めて乃秋ちゃんにあったときは、娘夫婦の暮らすアパートの布団ですやすやと眠ってるように見えたけど、もう泣いたり笑ったりはしてくれませんでした

10日間だけの短すぎる命だったけど、娘夫婦や私達家族に幸せを届けてくれました。
僧侶さんは、秋の光 「秋光」という文字を授けてくださいました。
まさに秋に射した一瞬の光のような命でした


娘から乃秋ちゃんが居たこと みんなにも知ってほしいということで、noteに書きとめる事にしました

命って不思議だな
命ってすごいな
命って繊細だな
色んな思いが交差します

短い命だけど、乃秋ちゃんが居たことは私達にはとっても意味のある事でした

今日もどこかで宿る命があり
天に昇る命がある
そんな中を残された私達は生き抜く

乃秋ちゃんが生まれてきてくれた事に感謝します

乃秋ちゃん 天国でいっぱい遊んでね!
それで、たまにはパパやママの想いを感じてね!
空から私達のことを面白おかしく見守ってくれてると信じます

しばらく秋の高い空を見上げることが多くなりそう
Oct. 2022

ジジ


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