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未来だって過去だって変えられる

「過去は変えられないけど未来は変えられる」

これまでの人生で、様々な人やメディアから幾度となく見聞きしてきた言葉です。

タイムマシーンがあるわけじゃないんだから過去には戻れない。しかし、未来はこれからやってくるものだから、今からの行動次第でいかようにも変えられる。

ふむふむ、納得できますね。

けれども、全く逆のことを言っている人がいました。
しかも1人ではなく、僕が知っているだけでも2人。


1人目 キングコング西野さん。

けっこう話題になりましたが、僕も感動して何度も見返している、近畿大学卒業式でのスピーチの内容です。

未来をいきなり変えろと言われても困ってしまう。しかし、過去の失敗などは笑い話や成功したときの苦労話にすることができる。
つまり「未来は変えられないが過去は変えられる」と。

世の中に失敗など存在しない。失敗しても試行錯誤して挑戦を繰り返せば、それはいつしか輝かしい過去に変わり、失敗ではなくなると勇気づけてくれます。



2人目 山口周さん

今日読んだ【仮想空間シフト】という本のあとがきにて、同じように、「未来によって過去は変えられる」という内容が書かれています。

とてもためになる話だったので、簡単にではありますがご紹介させていただきます。


およそ50年前、アイスランドのとある島で突然火山の噴火が起こり、島民の3分の1が家を失ったそうです。
家を失った人には政府から補助金が出され、島に家を建て直してもいいし、別の場所に移住しても良いとなりました。

その島は、漁業で栄えた島で、島民のほとんどは先祖代々当たり前のように漁業を営んできました。
しかし、噴火で家を失ったことにより、「自分はこの先、どう生きるのか?」という問いに向き合わざるを得なくなったのです。

そして、家を失った人の約半数は、島を出て漁業以外の別の人生を歩むことを決断しました。


その後どうなったかの調査をすると、島を出ることを決断した人たちの生涯収入が、島に残った人たちのそれを遥かに上回っていたそうです。

島の方にとって、その噴火の過去は変えられない過去です。しかし、島を出た方にとっては、単に忌まわしい出来事ではなく、自分の人生が持っている豊かな可能性に気づかせてくれた契機でもあるのです。

この現象から山口さんは、「過去は、これからをどのように生きるか次第でいくらでも変えられる」と仰っているのです。



まとめ

上記2人の考えもとても理解できます。

「過去は変えられないけど未来は変えられる」も「未来によって過去は変えられる」もどちらも正しいとすると、未来だって過去だって変えられるということになり、それってなんだか最高じゃないですか。

若者を鼓舞する言葉として「無限の可能性が広がっている」という言葉があります。
僕は今まで、綺麗事のようであまり好みませんでしたが、暗いニュースの多いこんな時代だからこそ、そんな綺麗事に期待して信じて突き進んでもいいのかもとちょっぴり熱くなりました。


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