パワー抜群!十種神宝
十種神宝の内容です。①沖津鏡(おきつかがみ)。高い所に置く鏡で、太陽の分霊とも言われ、裏面には掟が彫られており、使用する人の道しるべの役割をしているそうです。②邊津鏡(へつのかがみ)。いつも身辺に置く鏡で、顔を映して生気•邪気の判断を行います。この鏡にふぅーっと息を吹きかけて磨くことが、自分自身を磨くことに繋がるとされています。③八握剣(やつかのつるぎ)。国家の安泰を願うための神剣。悪霊を祓うことができるとも言われており、スサノオが持っていた剣とも言われています。④生玉(いくたま)。この玉を持つと、願い事を神に託したり、神の言葉を受け取ったりできます。神様の言葉が心で聞ける神秘的な玉で、神と人をつなぐ神人合一の玉とも言われています。⑤死返玉(まかるかへしのたま)。死者を蘇らせることができると言われている玉です。左胸の上に置き、手をかざして呪文を唱え、由良(ゆら)由良と回すとその効果が発揮できるそうです。⑥足玉(たるたま)。全ての願いを叶える玉。足玉を左手にのせて、右手に八握剣を持ち、国家の繁栄を願います。⑦道返玉(ちがへしのたま)。悪霊封じや悪霊退散の効果がある玉。ヘソの上1寸(約3cm)の
ところにこの玉を置き、手をかざしながら呪文を唱えます。⑧蛇比礼(おろちのひれ、へびのひれ)。魔除けの布。古代鑪(たたら)製鉄の神事の際に、溶鋼から下半身を守るための前掛けであったものが、後に地から這い出して来る邪霊から身を守るための神器となったもの。毒蛇に遭遇したときにも使用します。⑨蜂比礼(はちのひれ)。蛇比礼と同様に魔除け効果のある布です。この比礼は振ったり身を隠したりして、天空よりやって来る悪霊から身を守ります。また邪霊や不浄なものの上にかぶせて魔を封じ込める効果もあるそうです。⑩品物比礼(くさぐさのもののひれ)。物部の比礼。この比礼の上に物を置くと、その品物が清められます。また病人やケガ人、死人をこの比礼を敷いた上に寝かせて、死返玉を使い蘇生術を施すと病気やケガは癒え、死者は蘇るそうです。他にも魔物から大切な品々を隠すときにも使われます。
三種の神器と比べたとき、十種神宝は呪的な性格が強いと言えます。病気やケガを治したり、究極には死者を蘇らせるとあります。現実には死んだ人が蘇るということは、意識不明の状態の人に人工呼吸や心臓マッサージやAEDをを施すことで蘇生することはありますが、完全に心肺停止してしまえば蘇生はあり得ません
。これは肉体的な死の場合ですが、精神的な死の場合はどうでしょうか。生きる気力を失ってしまった人に「十種神宝」の持つマジカルパワーを使うことで、気力を取り戻すことは可能ではないでしょうか。もしも気力を失った原因が、悪霊や魔の仕業であれば一層効果的です。そしてこの「十種神宝」のパワーを引き出すために祝詞と祓詞があります。それはどういうものなのか?みていきましょう。
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