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【“すてる”を考えた編】つかいすてないという選択『育つTシャツ』

このTシャツは創業50年の老舗編物工場が
技術と経験をつめこんで
つくろうとしているTシャツです。

まだ商品ではありません
クラウドファンディングをするために
支援を募っています

町工場に知名度はなく
支援を頂く事は簡単ではありません
そのままクラウドファンディング出しても
支援をえられる事はないでしょう

もし、この記事を読んで共感頂けましたら
スキなど頂けると嬉しいです
そして応援して下さい
よろしくお願い致します

ここからは
ものづくりのプロである
僕たちがつくるTシャツの魅力を書かせて頂きます

①ぬい糸をかんがえる

もっている服がどんな糸で縫われているか
知っている人は少ないと思います
ほとんどはポリエステルと言う石油から作られた
糸で縫われていると思います

ポリエステルは丈夫ですが
けっして地球ににはかえりません
燃やすと黒い塊になってそのまま残り続けます

綿というそざいは
また綿に戻すことができるんです
Tシャツを粉々にしてまたTシャツに戻せるんです

そのときに縫い糸がポリエステルだと
綿の中にポリエステルが混ざってしまうんです
縫い糸をきれいに取り除くと
お金がたくさかかってしまうので
今はそのまま粉々にしています

おわかりですね
この方法だと絶対に綿100%には戻りません

なので縫い糸は綿にしています
少し強度が弱くなりますが、ゆるして下さいね

そして、もし白いTシャツにあきてしまったとき
草木染で色をつけたくなるかもしれません
そんな時、ミシンのステッチまで
きれいに染まるはずです

綿は植物です
もしTシャツを落としてしまっても
微生物に分解してもらい形がなくなり
地球にかえります

なにかのひょうしに
海や川に流れたとしても
絶対に地球に還っていきます
魚や動物が食べてしまっても
ポリエステルとは違い
しんでしまう事はないでしょう

②リサイクルをかんがえる

このTシャツはタグ以外すべて綿です
タグだけポリエステルにしているのは
洗濯の方法、品質表示や
製造責任者の名前が
すぐに消えないようにする為
すぐに消えてしまったら
みなさんが困ると思うからです

たとえば古着屋さんで買ったTシャツ
洗濯のしかたがわからなかったって
経験ないでしょうか?
せっかく気に入っても
お手入れの方法がわからないって事を
なくすためにタグはポリエステルなんです

タグだけをはずして頂けば
とても簡単にリサイクルに参加してもらえます
リサイクルのコストも余計にかかることもないし
リサイクルされた製品だって綿100%のはずです

タグは「えり」と「わき」の2箇所にありますよ


③おわかれをかんがえる

丈夫でながもち
洗濯によるかたくずれにも強く
綿100%
DIYで手染めまでしてもらったり
大切にながいあいだ使って頂き
ありがとうございました

まだまだいけるだろ?って
ものすごく嬉しいですが
そろそろ別れのときのようです

ただ、このTシャツはあなたの手で
またTシャツにもどるかもしれません

それには最後の儀式が必要です
えりのタグ・わきのタグをはさみでチョキっと
ありがとうなんて言いながら
はずしてあげて下さい

きっとまた出会えるはずです

まとめ

かなり長くなってしまいすみません
今回は「すてる」をかんがえた編
書かせて頂きました

つくり手は、なるべく丈夫に
長く使ってもらえるものをかんがえて
作りたいんです

自分が作ったものが
すぐに捨てられてしまうのって悲しいです

つかってくれる人たちのことを考える
よろこんでくれる姿を想像するだけで
嬉しくなります

ただ最近ではそういうものづくりはできません
どうしても高くなってしまう・・・

高いと売ってくれる人もいないんです
どれだけ商品が良くたって
価格が高ければ世の中には出ません

逆に言えば安ければどんな商品でも
世の中に出ていってしまいます

そういうものづくりは
ものに出逢ってお別れするまでの
ストーリーが考えてあるでしょうか?

「すてる」という行為が「つらい」と
設計された商品がいくつあるでしょう?

僕は、ものを作るプロとして
自分が生み出したもの
それを選び、使って頂いた気持ち
わかれの時、そのあとまで考えて
作らさせて頂きました

皆様の共感を得られるかわかりませんが
こんな奴が世の中に居ること
覚えて頂ければと思います

長い文になってしまいました
最後まで読んで頂きありがとうございます

応援頂ければと思います。

サンワニット㈱
牧野一隆

次回はまた違う魅力をお伝えします

では。

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