見出し画像

【執筆記】脱稿から発行まで

『基礎から学ぶ推薦システム~情報技術で嗜好を予測する~』の執筆記、前回は、企画から脱稿までのスケジュールについて書きました。今回は、脱稿から発行までのスケジュールについて書きます。

脱稿後の大まかなスケジュールは表1のとおりです。

表1 脱稿から発行までのスケジュール

脱稿後

脱稿後、編集部の方で印刷所への入稿に向けて細かい表記などをチェック頂きました。主に数値の桁区切りや項目番号、用語表記の統一、図表の表記などについて確認がありました。多くは出版社側で表記規則があるようですので、基本的にはそれにしたがうという方針で進めて頂くことにしました。

また、この時期に、略歴と英訳書名の提出も求められました。ちなみに、書名と副書名の英訳は次のようにしました。
英訳書名:Fundamentals of recommender systems
英訳副書名:Predicting preference using information technology

著者校正

印刷所への入稿が完了してしばらくすると、著者校正の日程について連絡がありました。著者校正は初校と再校の2回で、それぞれ次のスケジュールでした。
初校著者校正:3月29日(火)コロナ社発送→4月5日(火)コロナ社必着
再校著者校正:4月28日(木)コロナ社発送→5月6日(金)コロナ社必着
ちなみに、著者校正は原稿が印刷されたものが送られてきて、それに朱書きしたうえで返送するというやり方です。思っていたよりも校正期間が短いものですね。特に、再校の校正期間は授業期間の真っ只中でかつGW中ですので、かなり忙しくなりそうな感じでした。そのため、編集部の方にお願いして、原稿のPDFを事前にメールでお送り頂くようにしてもらいました。

初校著者校正

初校著者校正では、編集部からの確認事項が原稿に記入されていたので、それへの回答をしつつ、本文全体を通して校正しました。図表についても、一部、元データから変わっていた箇所もあったので、そのあたりも入念にチェックしました。他には、参考文献リストも誤りがないか、文献番号にずれがないかなど、細部までチェックしました。

なお、著者校正を返送するタイミングで、出版等契約書も提出しました。

再校著者校正

再校著者校正では、初校校正と同様に編集部からの確認事項がありましたので、それへの回答を記入しました。再度、全体を校正しつつ、初校校正時にチェックしきれなかった索引についても校正しました。

この時期にサポートサイトも作成し始めましたので、まえがきにサポートサイトに関する記述も追加しました。また、ちょうど、オライリーさんから本書の類書である推薦システム実践入門が出版されたので、まえがきでの引用を追加しました。本書『基礎から学ぶ~』では実践向けの内容は含めていなかったのですが、それを補うかのように、ちょうど良いタイミングで実践向けの本が出版されたので、是非引用したいと思いました。何とか滑り込みで再校時に間に合いました。なお、『推薦システム実践入門』については、【書籍紹介】『推薦システム実践入門――仕事で使える導入ガイド』の記事で紹介しています。

装丁の決定

初校著者校正期間中に装丁についても編集部から提案頂きました。いくつかの装丁案を提示頂いたので、その中から好みの案を選びました。その結果が、現在の次の表紙になったということです。自分好みのデザインです!

図1 『基礎から学ぶ推薦システム』の表紙

広報用の著者紹介、書籍紹介文の提出

コロナ社の営業部から発行前の段階から広報して頂けるとの連絡がありましたので、広報用の著者紹介と書籍紹介文を作成し、提出しました。コロナ社の書籍紹介ページに掲載されている内容紹介と著者紹介の文です。

発行

2022年6月17日に晴れて発行されたという連絡がありました。ここまでたどり着くのは長かったですが、やはり自分で書いたものが、実際に本として仕上がったものをみると感慨深いものですね!

図2 『基礎から学ぶ推薦システム』実物


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?