ジャズ:「ポリリズム」について~「脳が四つある」と言われた伝説のドラマー「エルヴィン・ジョーンズ」

「ポリリズム」とは、複数の異なるリズムを同時に鳴らすリズムのことを言います。

普通は、リズムは一種類で一定の方が、一曲としてのまとまりがよいので、普段耳にするポップス(大衆音楽)にポリリズムを導入することは珍しいです。

しかし、ジャズは各楽器(ドラムス含む)の「ソロ(即興演奏)」が聴き所だし、インスト(ヴォーカルなし)の場合が多く、さらに一曲の演奏時間が長いことが多いので、聴き飽きないためにも複雑なリズムを表現するにはもってこいです!

そこで、「ジャズ史上最も偉大なドラマー」という企画で、だいたい一位となるのは「エルヴィン・ジョーンズ」というドラマーです。

これはやはり、「ジャズ音楽におけるドラムス演奏の可能性を拡張した」ということが、主な理由なのですが、エルヴィン・ジョーンズのドラミングは聴いていて、単純にカッコいいと思えるし、先ほど挙げた「ポリリズム」の名手であり、左右の手足の全てで違うリズムを演奏出来たので、「脳が四つある」なとどと言われたほど、当時としても現代としても、人間離れしたあり得ないプレイスタイルを可能としていました。
彼の残した音源・名盤は多いのですが、彼は「ジャズにとどまらず音楽史上における最も影響力を得たカリスマの一人」として知られる「ジョン・コルトレーン」というサックス奏者の「黄金のカルテット」と称えられたバンドメンバーの一人であったため、そこから、最も有名かな?と思う一曲をご紹介いたします!

●ジョン・コルトレーン(ドラムス:エルヴィン・ジョーンズ) - インプレッションズ(LIVE映像):

※初っぱなと中頃にサックスを吹いている人は「エリック・ドルフィー」という「異端」にして「天才」というスゴい人で「黄金のカルテット」の一人ではないのですが注目してみてください!その次にサックス吹いて最後を締めくくる人がカリスマ「ジョン・コルトレーン」です!

---(ここからは、ちなみに)---
日本の3人組テクノポップのボーカルダンスユニット「Perfume」の出世作に、読んで字の如くポリリズムを使用している「ポリリズム」という曲がありますが、

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