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どのジャンルでも豊かに音をコントロールできるように

雅楽の横笛、龍笛のインストラクターです。宇治市で行なっている初心者の練習会での願いを書きます。

結論から言うと「豊かに音をコントロールできるための基礎や基本を身につけてほしい」ということです。

練習会では宮内庁で伝承されている明治選定譜の雅楽を練習しています。

でも雅楽には、広く見るとバリエーションがたくさんあります。

独立行政法人日本芸術文化振興会のサイト「文化デジタルライブラリー」の「雅楽のひろがり」という解説では、日本各地に伝わる舞楽や、伝承が途絶えた曲の復曲、正倉院楽器の復元演奏などが紹介されています。
https://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc22/hirogari/index.html

また、龍笛はひとつの楽器として、様々な音楽に使われています。

伝統音楽だけでなく、自分で曲を作り演奏する龍笛奏者もいらっしゃるし、ポピュラーソングを演奏する人もいるし、現代音楽に登場することもあります。

初心者の練習会では先日、こんなお話をしました。

「ばうでは、皆さんが将来どんなジャンルで龍笛を演奏しても、全然構わないです。どこへ行っても豊かに音をコントロールできるよう、その基礎や基本を身につけてほしいと願ってレクチャーしています」

音をコントロールする体の使い方、呼吸法、感覚を掴むこと、そういったことを体感できるよう、あれやこれやとプログラムを考えています。

社会人初心者が、実技も座学も基礎から系統的に学べる、雅楽伝習所を宇治に創りたいです。