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満福飯 002軒目

2018.05.16 TABLOweb ビバ★ヒルメシッ!掲載

文化人も愛するノスタルジーな老舗喫茶

高円寺に住んで早4年。すっかり街にも馴染みはじめ、仕事の作業や本の世界にどっぷりと浸りたいときによく喫茶店へと足を運ぶ。

新宿なら銀色の世界が漂うルノアールやらんぶる、西武へ行き、阿佐ヶ谷ではgionやパーラーエル、ウィングへよく行く。そんな喫茶店の中でも一番わたしが多く訪れている喫茶店が新高円寺駅からルック商店街を真っすぐに進み、最初の信号機右手に灯りを灯す『七つ森』。

創立当初の雰囲気をそのままにしたレトロな外観。もちろん、内装も昭和の雰囲気が漂い読書をする人、お友達とゆっくり楽しい時間を過ごす人で店内はいつも賑わっている。

わたしが行くと必ず注文をするもの。ウィンナーコーヒー。アイスコーヒーにガムシロップで少し甘味が加えられ、そこにたっぷりの生クリーム。そのガム入りの甘さがとても好みで(基本、冬でもずっとアイスコーヒー。そして、ミルクは入れずガムシロップのみを入れて飲むのが好き)、上の生クリームが硬すぎず、柔らかすぎず、絶妙な固さを保ち最後まで美味しく味わえる。

喫煙者にとって、この組み合わせほど幸せを感じるものはないだろう。そして、ゆったりと心地良く流れる店員さんによる選曲の音楽をBGMに読書を進める。最高に贅沢なひととき。

この七つ森には、森本レオさんをはじめたくさんのファンがおり、当店阿佐ヶ谷ロフトAにもご出演して頂いている大槻ケンヂさんもその一人。

そして、訪れたら是非、食べて頂きたい名物"和風オムライス"こと「オムごはん」

この"オムごはん"は間違いなく他の喫茶店では食べられない一品。
牛肉のしぐれ煮と白いごはんを混ぜ合わせ、注文を受けてから作るほわっほわの柔らかいオムレツ。

元々オムライスが大の苦手で、その苦手の原因が"ケチャップライス"なわたしにとって、七つ森さんでこの"オムごはん"に出会ったときは本当に嬉しく、それ以来すっかり"オムごはん"のファンになってしまいました。

ゆったりとした空間で好きな時間を過ごした後のお会計。ここでも七つ森の温かさを感じることができるでしょう(※くれぐれもお会計の時、お財布に5円玉があっても出さないように)。

ステキな御縁が訪れたあなたに訪れますように...!


postscript
本連載掲載を行うに伴い、店舗様には写真撮影及び原稿掲載へのご承諾を得たうえで行なっております。
掲載させて頂いた当時の原稿に一部修正を本編は加え、写真につきましては画質が粗かったり加工の仕方などを当時の思い出として記憶に記念に残したいな、と思いそのままにしております。
また、新型ウィルスの影響を受ける前での掲載だったため、すでに閉店をしてる店舗様がある可能性もございます。
予め過去掲載原稿ということをふまえ、お読み頂けますと嬉しく思います。

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