死なない女性。【短編小説】
不老不死の女性に会うことになった。
この前一緒に仕事したカメラマンのお婆ちゃんの叔母さんらしい。
「いや、マジですって」
「別に疑っていないよ」
「いや、疑うでしょ」
ふと疑問が浮かぶ。
「まあ、でも不老不死って、生きている間は証明できないんじゃないかな?」
「どうしてですか?」
「だって、まだ生きているっていうだけで、死ぬ可能性はあるわけでしょ?」
「ん? はあ」
「見た目が若くて、長生きしているってだけかもしれない」
「でも、実際180歳ごえっすよ」
「それは凄いね。