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#64 図研(6947) 2020/06/16

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       山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」 第64号

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 山本潤氏率いる「株の学校」で、山本氏をはじめとする講師陣の薫陶を受けた精鋭アナリスト達が、成長株を発掘し、その内容を詳細にレポートします。

 毎週火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。


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               【目次】


■はじめに
■図研(6947) 客員アナリスト 田中雄一
■モデルポートフォリオ 6月2日更新


※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。


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■はじめに


 NPO法人イノベーターズ・フォーラムのご協力により、客員アナリスト
たちのレポートの有料メルマガを提供しております。

 グロース銘柄発掘隊の隊長は東京2期生です。
 彼の指揮下、隊員たちは、週に一本のフルレポートをディープに発表します。
 どれも個性あふれるレポートです。

 投資家のみなさまにおかれましては、ぜひ、グロース銘柄発掘隊の客員アナリストたちへのご支援をよろしくお願い申し上げます。

(山本潤)


【発掘隊より】

 グロース銘柄発掘隊は、5年から10年以上の長期投資に耐えると思われる銘柄を発掘し、調査分析するものです。配信した銘柄は短期的に株価調整する場合もありますが、対象企業の前提条件が変化しない限り、問題ないと考えます。
 配信した銘柄は定期的にチェックしております。もし、前提条件が変わったりビジネス環境が大幅に変化した場合には、あらためてフォローコメントを配信致します。


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■図研(6947)

【会社概要】


 ◆沿革


  同社は1976年に国産初のCAD/CAMシステムを作るために株式会社図形処理技術研究所として設立されました(1985年に株式会社図研に社名変更しています)。

  ※創業者の金子真人氏は設計製図機械を製造する会社に就職したのち、展示会で見たCAD/CAM装置の精巧さに心を打たれ、株式会社図形処 理技術研究所を創業したそうです。

  現在では当たり前となっているソフトウェアによる設計環境の構築ですが、2次元CADが1963年に3次元CADが1970年台初頭にどちらもアメリカで生まれたといわれており、産業的に先を歩んでいたアメリカをキャッチアップするためにも図形処理技術研究所の設立は日本の製造力強化という点で重要であったことが感じられます。

  しかし、当時日本では製図機を使った主に手作業による設計作業が主流であり、ソフトウェアによるCAD/CAMシステムである「CR-1000」は容易に受け入れられなく、導入に苦労をしたそうですが、この時の苦労が後の当社のDNAを築いたと考えられます。

  その理由として、当社は松下電器(現パナソニック)、ソニーといったエレクトロニクス先進企業の技術者にコンタクトを取ることで、「CR-1000」を業界に受け入れられるような機能改良を繰り返し、「CR-2000」を発売、ケンウッド、松下電器、ソニーに採用されたことで注目を集めています。
  この取り組みが、当社のコーポレートフィロソフィである「The Partner  For Success」を正に体現しているからです。

  この後、回路設計/基板設計CADであるCRシリーズを中心に電気設計領域に製品展開を行い、ケーブル/ハーネス設計用ソフトウェア(Cabling Designer/Harness Designer)やPLM/PDM(DSシリーズ)の製品リリースを行ってきました。
  近年は、自動車業界向けのソフトウェア製品に注力しており、車両アーキテクチャ設計システム(Architecture Planner)やMBSEツール(GENE SYS)の製品リリースを行っています。

  「The Partner For Success」というとPartner依存度が高いとも感
  じ取られるかもしれませんが、当社は国家的取り組みであるSIPプログラムに参画しており、日本のモノづくり競争力強化を行う形でも「The  Partner For Success」の実現を支援しています。

  ※MBSEツール(GENESYS)について、正確には2019年に買収して子会社化した米国Vitech社の製品です。
  ※創業者である代表取締役会長の金子真人氏は馬主としても有名です。
  (2005年、2006年にJRA年度代表馬となったディープインパクトの馬主でもある。)
  ※SIP:Strategic Innovation promotion Program(戦略的イノベーション創造プログラム)


 ◆事業内容

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