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#58 MKシステム(3910) 2020/05/07

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       山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」 第58号

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 山本潤氏率いる「株の学校」で、山本氏をはじめとする講師陣の薫陶を受けた精鋭アナリスト達が、成長株を発掘し、その内容を詳細にレポートします。

 毎週火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。


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               【目次】


■はじめに
■MKシステム(3910) 客員アナリスト 小月陸
■モデルポートフォリオ 更新!


※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。


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■はじめに


 NPO法人イノベーターズ・フォーラムのご協力により、客員アナリスト
たちのレポートの有料メルマガを提供しております。

 グロース銘柄発掘隊の隊長は東京2期生です。
 彼の指揮下、隊員たちは、週に一本のフルレポートをディープに発表します。
 どれも個性あふれるレポートです。

 投資家のみなさまにおかれましては、ぜひ、グロース銘柄発掘隊の客員アナリストたちへのご支援をよろしくお願い申し上げます。

(山本潤)


【発掘隊より】

 グロース銘柄発掘隊は、5年から10年以上の長期投資に耐えると思われる銘柄を発掘し、調査分析するものです。配信した銘柄は短期的に株価調整する場合もありますが、対象企業の前提条件が変化しない限り、問題ないと考えます。
 配信した銘柄は定期的にチェックしております。もし、前提条件が変わったりビジネス環境が大幅に変化した場合には、あらためてフォローコメントを配信致します。


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■MKシステム(3910)

【会社概要】


 ◆沿革

  同社は東芝情報システムの営業担当者として活躍していた現代表取締役の三宅氏が1989年に独立して設立した、社労士と一般企業向けに労務手続きに必要な書類作業を簡略化するクラウドシステムを提供している会社です。
  設立当初は商工事業者団体向けに会員管理のためのシステムを提供していました。事業を拡大していく中で、次第に会計管理のためのシステムや労務管理のためのシステムまで手掛けるようになり、次第に社労士向けのソフトウェア販売に注力し現在に致します。


 ◆提供サービス

  主なサービスラインは2つあります。社労士事務所向けと一般企業向けに社会保険や労働保険の申請業務を簡単にするクラウドシステムを提供しています。
  社労士事務所や企業の人事・総務部では、人を採用した際に社会保険や労働保険の加入手続きや、企業が活用できる助成金の申請から、従業員の月次給与計算まで、企業活動を行う上で欠くことのできない業務を担っています。読者の皆様も入社のタイミングや毎年の確定申告などの手続きを書類でやったご経験があるのではないでしょうか。
  企業の人事・総務部や社労士事務所は毎月膨大な量の申請書類を作成します。もちろん、従業員の保険や年金、給料に関することなのでミスは絶対に許されません。また、雇用に関する法律は頻繁に変更されるため、申請手続きは非常に煩雑になります。
  同社は、こういった複雑でかつミスが許されない労務関連の手続きを簡略化し、より正確に短時間で業務ができるようにするためのプロダクトを提供しています。


 ◆社労士事務所向け「社労夢」シリーズ

  社労士事務所向けに主に提供しているのは「ネットde社労夢」、「社労夢ハウス」というサービスです。
  社労士事務所は、主に自前で労務関連の申請業務を行うことができない中小企業の労務関連手続きを引き受けています。多くの場合社労士事務所は従業員数名で10~20社の顧問先を抱えているようです。
  この人数で顧問先に新入社員が入った際は雇用保険や社会保険の加入手続きを行うだけでなく、顧問先の従業員分の給与計算を毎月行うため膨大な書類作業が必要となります。同社の提供するシステムで電子申請が可能になる前は、繁忙期に書類を作成しては行政機関に出向き、何時間もそこで待たされると行ったようなこともあったようです。

  同社が社労士事務所向けに提供している「ネットde社労夢」は各種必要な書類の作成をシステム上で最低限の情報を入力するだけで簡単に作成することができます。
  紙での作業する場合、例えば企業の住所など何度も同じ情報を入力しなければならないことや、修正するために再度1から書き直す必要があるといった非効率な作業が多く発生していました。また、新人には一つ一つ丁寧に書類の記入方法を教える必要があります。
  同社のサービスはそういった煩雑な申請業務を紙ベースの作業から開放するだけでなく、電子申請も可能になるので行政機関までわざわざ出向く必要もなくなります。加えて、入力箇所はシステムでわかり易く表示されるため丁寧な指導がなくとも正確に書類を作成する事が可能になります。
 
  私はメルカリで出品している本ですら中身を間違えて送ってしまうような人間で、細かな確認作業や繰り返し単純作業が大の苦手です。勤務先の仕事でも興味が全くわかない単純作業をやらざるを得ない状況がありますが、そんなときはイヤホンをしてNetflixで「すべらない話」をかけながら作業します。多くの人にとって大きなアップサイドがなく、ひたすらダウンサイドを削りに行くような単純作業は面白く感じないのではないでしょうか。
  今回のレポート執筆にあたり社労士の方々の業務内容を調べましたが、企業活動に不可欠なミスの許されない膨大な書類作業を日々淡々と取り組んで頂いているかと思うと頭が上がりません。私が社労士であれば絶対に導入したいと思うサービスです。

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