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#79 ジャパンエレベーターサービスホールディングス(6544) 2020/09/29


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       山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」 第79号

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 山本潤氏率いる「株の学校」で、山本氏をはじめとする講師陣の薫陶を受けた精鋭アナリスト達が、成長株を発掘し、その内容を詳細にレポートします。

 毎週火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。


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               【目次】


■はじめに
■ジャパンエレベーターサービスホールディングス(6544)
  客員アナリスト 鈴木無一郎
■モデルポートフォリオ 9/1更新


※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。


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■はじめに


 NPO法人イノベーターズ・フォーラムのご協力により、客員アナリスト
たちのレポートの有料メルマガを提供しております。

 グロース銘柄発掘隊の隊長は東京2期生です。
 彼の指揮下、隊員たちは、週に一本のフルレポートをディープに発表します。
 どれも個性あふれるレポートです。

 投資家のみなさまにおかれましては、ぜひ、グロース銘柄発掘隊の客員アナリストたちへのご支援をよろしくお願い申し上げます。

(山本潤)


【発掘隊より】

 グロース銘柄発掘隊は、5年から10年以上の長期投資に耐えると思われる銘柄を発掘し、調査分析するものです。配信した銘柄は短期的に株価調整する場合もありますが、対象企業の前提条件が変化しない限り、問題ないと考えます。
 配信した銘柄は定期的にチェックしております。もし、前提条件が変わったりビジネス環境が大幅に変化した場合には、あらためてフォローコメントを配信致します。


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■ジャパンエレベーターサービスホールディングス(6544)

 東証1部 時価総額約1500億円の「小型」株。
 ここ2年ほどで売上が順調に伸び利益率が向上、時価総額は3倍以上に。
 前期売上210億円は前年比19.2%増。

 エレベーターメンテナンスで、価格競争力と技術力、ビジネス戦略で顧客数を増やしているカテゴリーキラー。製造からメンテナンスまで行うメーカー系ではなく独立系のメンテナンスサービス企業グループ。
 現在、国内では100万台超の昇降機(主にエレベーター)が稼働しており、足元では年約1-2%増の成熟市場状況。そこで、当社は10%以上保守契約台数を伸ばしてきている。
 今期にはいっても、コロナ禍でかえって顧客のコスト意識が高まっており、業績好調。

【会社概要】

 ◆沿革と経営体制


 1994(平成6)年10月設立と若い企業である。
 2017年3月マザーズ上場、そして2018年9月東証1部へ昇格。
 “独立系”昇降機(エレベーター並びにエスカレーター*)メンテナンス専
門業者として後発ながら、現在、唯一の上場企業である。
 2020年3月末では、保守契約台数約54900台と独立系最大手。

 *当社契約数54900台のうちエスカレーターが約1000台
 (台数は少ないがエスカレーターもメンテナンスできることで、例えば商業施設全体を面倒見れるのは独立系ならではの展開可能性もある。昇降機メンテナンス業者の中には、工場昇降機や立体駐車場管理を手掛けるところも多い。)


 現在も会長CEOとして経営を牽引するのが創業者・石田克史氏。
 彼が28歳で創業してから、ここまでの沿革は実に興味深い。

 元々石田氏は、独立系のSECエレベーターのエンジニアとして働いていた。
 当時の独立系エレベーターメンテナンス会社は高額の純正部品を購入させてもらえない、また、購入が解禁になっても純正は高額のため、資金繰りもできないということもあった。メーカー系メンテナンスとくらべ、「価格は安いが品質が劣る」というサービス内容だったという。
 エレベータ―メンテナンスといえば、仮に人身事故ともなれば一大事。お客様の命を預かる大切な仕事。それなのに、故障修理の多い、「安かろう悪かろう」のサービスをお客様に提供していいのだろうか?と石田氏は疑問に感じていた。
 メーカー純正部品を使用した高品質なサービスを適正価格でお客様に提供したい。
“目指すはどまんなか”
 お客様にとって正しいことをしよう!現会長の創業と挑戦はそこから始まっている。
 独立当初、技術しかわからなかったという彼は、「これだけたくさんの建物が世の中にあるのだからすぐに契約が取れるだろう」と甘くみていたらしいが、そうは問屋が卸さなかった。そのころは彼を信頼して1年分のメンテナンス料金を前払いしてくれたお客様に支えられた。だからこそ、「お客様のために、社会人としての常識、ビジネスマナーを身に着けた人として信頼されるエンジニア集団を作ろう。」(縁の下の力持ちで)見えない仕事だからこそ、あいさつやマナーなどサービス業の意識を持つ必要がある。メンテナンス業はサービス業である。
 こうした自身の経験から生まれた信念のもと、会社はジャパンエレベーターサービス(JES)と名付けられたのだ。

 参考:25周年特設サイト
 https://www.jes24.co.jp/special/25th/

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