#87 セリア(2782) 2020/11/24

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－－－－－－－－－－－－－－－－－－－2020/11/24

　　　　　　　山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」　第８７号

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　山本潤氏率いる「株の学校」で、山本氏をはじめとする講師陣の薫陶を受けた精鋭アナリスト達が、成長株を発掘し、その内容を詳細にレポートします。

　毎週火曜日配信、１回に１銘柄の深掘りレポートです。

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　　　　　　　　　　　　　　　【目次】

■はじめに
■セリア（２７８２）　客員アナリスト　影沢おはぎ
■モデルポートフォリオ　１１／４更新

※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。

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■はじめに

　ＮＰＯ法人イノベーターズ・フォーラムのご協力により、客員アナリスト
たちのレポートの有料メルマガを提供しております。

　グロース銘柄発掘隊の隊長は東京２期生です。
　彼の指揮下、隊員たちは、週に一本のフルレポートをディープに発表します。
　どれも個性あふれるレポートです。

　投資家のみなさまにおかれましては、ぜひ、グロース銘柄発掘隊の客員アナリストたちへのご支援をよろしくお願い申し上げます。

（山本潤）

【発掘隊より】

　グロース銘柄発掘隊は、５年から１０年以上の長期投資に耐えると思われる銘柄を発掘し、調査分析するものです。配信した銘柄は短期的に株価調整する場合もありますが、対象企業の前提条件が変化しない限り、問題ないと考えます。
　配信した銘柄は定期的にチェックしております。もし、前提条件が変わったりビジネス環境が大幅に変化した場合には、あらためてフォローコメントを配信致します。

　

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■セリア（２７８２）

　１００円ショップと聞くというとどういうイメージを持たれるでしょうか？
　筆者は安いが質が悪い、店内は雑多で雑然としているなど、ネガティブなイメージを持っていました。
　昨今そのようなイメージを持っている人はごく少数だと思います。
　それほどセリアが１００円ショップにもたらした衝撃は大きかったのではないでしょうか？

　店内は綺麗で整然としており、デザインも良い。
　イタリア語で「まじめな」という意味を持つセリア。
　他のショップと一線を画すそのまじめな企業の強さに迫りたいと思います。

【会社概要】

　◆１００円ショップの歴史、経営者と沿革

　１００円ショップは１９６０年代にその原型が生まれたと言われています。
　当時１００円ショップという名前は存在しておらず、売る方も、買う方も、業態を誰も意識していませんでした。
　催事屋、移動販売などと呼ばれており、売れ残りなどの商品を安く集めて売るような業態でした。
　生活雑貨の催事屋は慌ただしい商売で、短い期間に、駅前やスーパーなどのスペースを借りて商売をします。
　少人数で運営するので効率化が求められ、価格を１００円均一にする方法が定着します。それが催事屋の形として定着しました。
　これが１００円ショップの原型と言われています。
　ダイソー、キャンドゥも催事屋として事業をスタートしています。

　株式会社セリア（当時は株式会社山洋エージェンシー）はこの時期に創業されます。
　河合宏光氏（現代表の叔父）により１９８５年に創業されます。
　１００円均一商品の販売員への委託方式による移動販売からスタートします。

　この事業は非常に収益性が高く、多くの事業者が参入しました。
　この市場拡大時期になると専用の問屋や定番商品なども出現し、常設店舗も広がりを見せ始めます。
　セリアは１９９４年に初の常設出店を岐阜県に出店します。
　１９９０年代には常設店舗による小売業へと業態はシフトしてゆきます。

　この時期にバブル崩壊からデフレが進み、１００円商品への需要が高まり、市場成長は加速します。
　その追い風を受けてフランチャイズによる出店が急増します。
　この時期に店舗数を大きく増やしたのが現市場を牽引する大創産業です。
　１９９８年５００店舗あまりだった店舗数を２００２年には２０００店舗超へと急増させます。

　セリアに目を移すと１９９０年長野県、１９９５年に静岡県、１９９８年岐阜県に物流センターを設立しますが２００１年には廃止し物流を業務委託に切り替えます。