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#67 メディアドゥ(3678) 2020/07/07


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       山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」 第67号

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 山本潤氏率いる「株の学校」で、山本氏をはじめとする講師陣の薫陶を受けた精鋭アナリスト達が、成長株を発掘し、その内容を詳細にレポートします。

 毎週火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。


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               【目次】


■はじめに
■メディアドゥ(3678) 客員アナリスト 宇佐 聖
■モデルポートフォリオ 7月7日更新


※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。


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■はじめに


 NPO法人イノベーターズ・フォーラムのご協力により、客員アナリスト
たちのレポートの有料メルマガを提供しております。

 グロース銘柄発掘隊の隊長は東京2期生です。
 彼の指揮下、隊員たちは、週に一本のフルレポートをディープに発表します。
 どれも個性あふれるレポートです。

 投資家のみなさまにおかれましては、ぜひ、グロース銘柄発掘隊の客員アナリストたちへのご支援をよろしくお願い申し上げます。

(山本潤)


【発掘隊より】

 グロース銘柄発掘隊は、5年から10年以上の長期投資に耐えると思われる銘柄を発掘し、調査分析するものです。配信した銘柄は短期的に株価調整する場合もありますが、対象企業の前提条件が変化しない限り、問題ないと考えます。
 配信した銘柄は定期的にチェックしております。もし、前提条件が変わったりビジネス環境が大幅に変化した場合には、あらためてフォローコメントを配信致します。


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■メディアドゥ(3678)

 電子書籍市場は現在、日本を含む各国で急速に伸びている。その成長スピードは2011年から2018年の7年間でおよそ4倍を達成し、2023年までの12年間では7倍以上が見込まれている。

 2006年から電子書籍取次市場へ参入し、現在国内の同市場で最大のシェアを持つメディアドゥの好業績は、業界の急伸に支えられてきた側面を持つ。
 一方でおよそ25年前に着うたサービスで会社を興して以降2017年にシェア1位の会社を買収しトップに立ち、現在は飛躍へ向けて歩みを進めている同社の軌跡は、市場の成長に依ったものだけではない。
 自ら会社を立ち上げた現社長藤田恭嗣氏のリーダーシップのもと、たゆまぬ歩みと大胆につかみ取ってきたチャンスが現在の同社をつくり上げてきた。

【会社概要】


 ◆沿革


 メディアドゥは1996年、携帯電話販売事業者として、現代表取締役の藤田恭嗣氏が大学在籍時に創業した会社である。
 合併や事業の売却を経て2004年、着うたの配信サービスを開始。しかし既に競合がひしめいていた着うたのカテゴリーでマーケットシェアの1%を頭に伸び悩む。
 いくら頑張ったところでこの分野で成長していく未来が描けなかった藤田氏は、2006年、当時まだはっきりとした担い手がいなかった、携帯電話向け電子書籍の市場へ乗り出す。このタイミングで藤田氏は、「文化の発展に寄与する」と書かれた著作権法の文面にインスピレーションを感じる。ここで、著者の利益保護と魅力的なコンテンツ供給を両立させることで日本の書籍文化の発展に寄与していくというビジョンを見出し、会社の方向性と理念が合致していく。
 市場の先駆者として開拓を進めていく中の2013年、スマートフォンの普及をきっかけに電子書籍の波が社会へ一気に押し寄せる。
 同年、同社は「LINEマンガ」へのコンテンツ取次を開始させると同時にマザーズへ上場。取次事業者としての基盤が固まっていく。
 そして2017年3月、当時業界首位であった「株式会社出版デジタル機構」を子会社化し、業界最大手となる。
 2016年~2019年にかけては、米国のコミック配信会社やビジネス書要約サイトの運営会社等、複数のM&Aを実施。業界リーダーとしての地位を固めつつ、将来を見据え次元を越えたレベルを目指すところまで歩みを進めてきた。


 ◆電子書籍業界のこれまでとこれから

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