その2

16日 砦岩前衛壁

少し体が重い気がするのは気のせい。そう信じて朝食を食べてみんなで砦へ。今日からわたるさんが参戦。丸山くんはまた明日くるそうな。

カモシカ登山道を道なりに歩いていくと分岐ボルダーという大きなボルダーが出てくる。その左を歩いていくと小さな広場が出てきて沢が出てくる。二股を少し先に歩くとわかりづらいが砦岩と書かれた看板がある。そこを踏みあとを辿って登っていくと右に綺麗なルーフした、岩小屋のような場所が出てくる。少し上がると右にボルトのある岩が見えてくる。そこから左に進路をとると一旦ルンゼを越える。すると見上げた先に巨大なハングがある。そこが砦岩前衛壁だ。すぐに完全なる酒乱がお出迎え。かなりの威圧感だ。

僕のここでの目的は★★ルートであるかみなり太郎(5.11A)のtryだ。

お手伝いします(510A)MOS

先発したはずのわたるさんがとりついたのは実は松茸風味という11Cのルートだった…。

お手伝いは下部のトラバース、フィンガークラックを使ったレイバックそして上部の右トラバースが面白い。

かみなり太郎 MOS

下部はガバを伝っていく軽快なスタート。しかし被った壁を迂回する頃からだんだんと牙を剥いてくる。フィンガーサイズのクラックで体を持ち上げたり、ハングを迂回するトラバースムーヴだったり、ルーファイからのスラブだったりと変化に富んだ好ルート。オンサイト向きのルートかなとは思ったけど目標を達っせて良かった。

まつは今日も好調のようで完全なる酒乱を一撃した。

次にわたるさんまつとばんざいジャムにtryしていたがめちゃめちゃ悪そうで二人ともテンション掛けまくる。

なので自分はハサミ虫をtryすることにした。

ハサミ虫(5.10C)×

クラックはOWサイズたが、奥行きなくさらにハンドも決めづらい。右手フィンガーサイズのクラックを掴んで体をあげられれば進むのだが怖くなってしまって敗退することに…。情けない。半分にも満たなかった。

実は完全なる酒乱よりもばんざいハサミの方が難しいとの噂が。情けないtryで終わってしまった。

瀬川氏たちがソラマメに行っているのでそちらに参戦することに。さいとーさんが完全なる酒乱にtryする直前だったが見事にRPしていた。凄いね。

道に少し迷ってソラマメに到着。

スラブの逆襲(5.11B)×

３ピンのみじかしいルート。下部の縦カチを使って細かいホールドに乗り込み右手で上のコブを掴むところが小難しいがなれれば大したことはない。問題はその上、ダイクからの左でかかりの悪い横カチをとり、斜めカチホールドをとるところがどうしてもこなせなかった。その上からはガバ。終了点下が少しスラビー。これは確信以外は大したことはないから1ムーブについたグレードだろう。こなせなかった自分が言えるあれではないけど。

時間も良いことだし撤収。

今日は風呂に入ってリフレッシュ。豪勢に肉を焼きピザをファイアーしたりと遅くまで廻り目平を楽しんだぜ。

17日 

泣いても笑っても最終日。妹岩に向かう。tryするはイエロークラッシュ。アップでカサブランカとゆみこさんのヌン掛け兼アップで卒業試験。

イエローには先客がいたがなんとぎんちゃんだった。

イエロークラッシュ(5.12A)××

一便目

取り付きまでのガバ帯を登る。最初はガバ、縦フレークガバ、そしてかかりの良いガバカチをとる。クリップ。ここからわからず早々にテンションを掛けてしまった。ちょっと情けないがひよってしまったな。しかしそこからどうしてもムーブがわからん。上の縦カチを左手で持ってレイバックして細かいカチを繋ごうとするも上にあるカチは掴めるようなものではなかった。結局ムーブが反面せずに一便目は大敗北。

ゆみこさんの卒業試験は一便目はクラックあたりで滑って落ちてしまった。

イエロー２便目

同じところで行き詰まる。みえてるわかってるんだあのホールドをとりにいくのは！！しかしアンダーホールドとりにいくムーブがわからん。縦カチを右でガストンする体勢を死にそうになりながら作る。左手は微妙な水平カチ。しかしこれでは腰があがらずアンダーまでいけない。駄目だーー。降りた。わかんね。どうやら足の置き方などに工夫が必要だ。

ゆみこさんは３便目で見事にRP！見事なtryだった。感動した！！

降りていくとわたるさんがレギュラーをtryしていた。最後のスラブパートはやはりというか左カンテからフィニッシュしていた。う～んどうなんだろう。こっちからいく人もいるんだけど、やはりここは直上してこそだと思うんだよな。ボルトだって落ちても良いところにあるわけだし、そもそもブルースパワーのルートだしなー。とぽにもあきらかに直上な感じな線が引いてある。俺は一度も左からは行ってない。最後にあの怖いスラブを越してからこその登れた嬉しさがあるからさ。まぁ人それぞれなんだろうけども。

ぎんちゃんがtryしている中、聞いたらもう今日はいいかなーとのこと。ヌンチャクは回収される。今の俺にトップアウトは考えられない。今日はぎんちゃんがいたからtryできた。そう考えるととても微力な俺が悲しくて腹立たしかった。

ジャックと豆の木(5.10B/C) 再

このままでは終われない。最後に何か登ろうと思った。じゃくまめは去年の９月のRP以降触ってない。去年と今の自分を比べてみたかった。そしてtryするとやはり成長していた。全く余裕でいける。核心もうまくジャムの手順を入れ換えたり飛ばしたりでスルスルいけた。最後のノープロのフェイスが怖かった。嬉しいねぇ。

下山して帰宅する。あっという間だった。

結果

今回の合宿で自分のまだまだな所がよくわかった。傾斜、スラブ、ムーヴの引き出しの少なさ等々。10月はそれらを踏まえてジムトレ、そして岩ボルダーを取り入れて10月末のキャンプに備えたい。そしてコロナの時にやっていた筋トレも再開させなければと思う。あれがあったからこその今なんだからやんなきゃだな。

撃沈のイエロークラッシュ

まだまだ先かな ブルースパワー