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なぜ僕は馬に乗るのか


今年の目標体重80kg以下を達成。8ヶ月で93kg→80kgで、13Kg減。糖質制限のつもりだったけど、もしかしたら小麦グルテンの制限が効いたのかもしれない。小麦は美味いけど摂りすぎは良くない。すこぶる心身の調子良いです。
そして、これだけ体重が減れば、馬もさぞ喜んでいるに違いない。


ということで、今回は僕がなぜ定期的に北海道で馬に乗りに行っているのか。ということについて、きちんと書いたことがないので、頑張って書いてみようと思います。
別にそんなに乗馬が好きなわけでもありません。動物が好きなわけでもありません。

ではなぜか。それは、一言でいうと、馬はその時その時の自分の心や身体の状態を写し出してくれる鏡なのです。様々な気づきや内省の機会を与えてくれる写し鏡なのです。

なので牧場は僕にとっては合気道や華道の道場みたいなものです。お稽古をつけてくれる馬たちがいて、その指導をしてくれる田中次郎師範がいて、それで自分をモニタリングできるのです。定期的に行くことで自分の変化や成長、未熟なところを確認することができるのです。


馬は肉食動物から逃げ続けること何万年か何十万年か。いつでも逃げられるように視界が350度視れて各種センサーの感度が抜群です。こちらの呼吸の動きやミリ単位の手足の動きや筋肉の揺れや緊張も感じ取られます。気配、覇気、心理状態、オーラの出し入れまで感じ取られます。やってるつもりでもできてないと簡単に見破られます。不安な気持ちでいればすぐバレます。十分伝わってるのにしつこいと嫌がられます。
なので馬道場はこれはきめ細やかなノンバーバルコミュニケーションの学びの場にもなるのです。日常に生かせる気づき満載です。

で、この道場では、まず、そんなセンサー感度抜群で逃げ足が早い馬を自分一人で捕まえに行くことから始まります。しかも野球場みたいにだだっぴろい放牧場の中で。ちなみに馬は体重500kgあるので、我々は決して力ではかないません。どんなに力があっても人の力だけでは引き馬すらできません。


さぁどうしたら捕まえられるのか。
次郎師範がヒントをくれます。馬は群れで生きています、群れには必ずリーダーがいます、リーダーになってくださいと。

は、馬のリーダーになる!?
どうしたらそんなことができるのか?!
、、、

そして、見事、馬を捕まえてから、それからが本番です。引き馬をして厩舎まで連れて行き、馬装していよいよトレッキングに出かけます。しかも十勝千年の森という素晴らしい山の中へ。で、トレッキングの間もずっとリーダーでいなきゃいけないんですけど、それはそれはきめ細やかなコミュニケーションをとらなきゃいけなんですけど、そんなことはなかなかできないので、失敗の連続です。でもその失敗がとても深い学びになるんです。なぜ馬が言うこと聞いてくれなかったのか、馬のせいにせずに自分を顧みることで。
さらに、すごいことは、馬は、失敗したことを忘れてくれるんです。本当です。個体を認識しないので。人間界だと失敗するとこじれてややこしいじゃないですか。馬はゆるしてくれるんです。ここは失敗が許される道場なんです。


だから、見方を変えると、この道場は人間社会でのリーダーシップとか組織マネジメントとかの学びにもなるのです。

そして、何と言っても馬に言いたいことが伝わったり、信頼を得られたりすると、とても嬉しいんです。とても幸せな気持ちになれるんです。

究極は、人馬一体の境地ですが、それは組織でいえば、阿吽の呼吸で各人がそれぞれ機能して全体として最高のパフォーマンスあげるようなものでしょうね。そんなことできるか分かりませんけどそんなヒントが馬道場にはたくさんあるのではと思っています。


学べて、気づけて、幸せな気持ちになれる。
これが何回も行っている理由です。

と、これも書こうと思えばいくらでも書けるんですけど、今日はこの辺でやめておきます。
10月にも何回か北海道行くので、興味ある方にはその時にまたレポートします。

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