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Magic Hour制作ノート

OLD Jr.『HAPPY SAD』の制作記。今回はTSUTCHIE(SHAKKAZOMBIE)さんと制作した3曲目「Magic Hour」のお話。

マジックアワーは、よく夕暮れや黄昏時を表現する言葉で使われるけど、この曲ではそのまま「魔法のような時間」という意味で使っている。人生において魔法のかかったような時間。

この曲を書いたのも2016年だと思う。
あいかわらず、くよくよしていた2016年末くらいにTSUTCHIEさんにデモ音源を渡した。

TSUTCHIEさんとは2018年にTSUTCHIE feat.大久保潤也で「Callin' Summer」という曲をリリースしているけど、実はそれより前にこの「Magic Hour」をお願いしていた。TSUTCHIEさんとの出会いや、「Callin' Summer」のことは色々あるけど、それはまた別で書きたいと思います。とりあえず「Callin' Summer」は何年たってもやり残した感のある夏の終わりにはバッチリと思うので是非聞いてみてください!今年みたいな夏にもきっと合うはず。

実は、ソロアルバムを作ろうと思ったときに目指していた作品というか、イメージしていたのがTSUTCHIEさんの『THANKS FOR LISTENING』(2002年リリース)というアルバムだった。このアルバムは、当時めちゃくちゃ聞いたし、TSUTCHIEさんのソロとして1stアルバムでもあるし、曲ごとに色んな人とコラボする構造とか、トラックメーカーでヒップホップがベースなんだけどポップスとしてもすごく良い曲ばかりとか、色んな面で、こんなアルバムを作りたいと目標にしていた。(サブスクにないので是非解禁して欲しい!)

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なので、「Magic Hour」のプロデュースをお願いする時はちょっと緊張した。さらに全曲マスタリングやってもらって、最終的にTSUTCHIEさんのレーベルからリリースできることになったのは、制作開始当初には想定してなかったので本当に嬉しかった。

この場を借りて、TSUTCHIEさんには本当に感謝です!

今は君なしで君を思うよ
いないことでいる そんな人だから

この曲で好きなライン。僕は、その人と10代で出会ったので、二十数年。その間一緒にいた時間は、3年くらい。アナの1stアルバム『CYPRESS』は全てその人のことを歌った曲だし、その人に居場所を知らせたくてデビューしたみたいなとこがある。だから、出会って20年くらいは「いない」けど、僕の中に「いる」人だった。

魔法みたいな時間はまたいつか訪れるのか。それまでは後悔を趣味にして、暮らしていこう。

そんなことを当時思って書いた曲。

サビの「魔法を」というコーラスは、Phoenixの「If It's Not With You」の“together”というコーラスからのインスパイア。

この数年後、Phoenixとも2019年に来日公演にアナがオープニングアクトとして選ばれ共演できることになるから、人生って面白い。

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