スパロボF完 ウイング系への逆風

スパロボFのウイングチーム(以下Wチーム)。
最序盤から登場し、場違いな性能でロンドベルを苦しめる強敵。
仲間になればさぞ強いだろう…その期待はF完で加入した際に裏切られることになる。
いざ仲間になると、既に全5段改造済み(後継機は全6段改造)なのに圧倒的に使いづらい。
それは何故なのか。

Wチームの不遇な所

・攻撃が当たらない
比較的バランスが整っていた無印Fとは違い、F完の敵機体は運動性が滅茶苦茶に高く、明らかにNTの異常な命中回避を前提に調整されている。
狂った調整のせいで非能力者たちは当てられない避けられないで冷や飯を食わされることになった(この時代は運動性が命中にも関わる)。
しかもWチームが加入する時期は
●10段改造解禁前
●ティターンズのMSやABといったトップクラスに運動性が高く、ほぼ限界に引っかかっていない面々と戦わされる
というきつい時期。
そこに
●ヒイロ以外命中アップの精神を持っていない
●機体の運動性が低い
●メインウェポンが軒並み命中マイナス
というWチームの問題点が重なり、集中持ちのヒイロ以外ろくに攻撃が当てられないという事態になってしまった。
ちなみに機体の初期運動性はウイングが90、デスサイズが105、ヘビーアームズが75、サンドロックが85。
それに対し一線級のνとF91が120、F完では型落ち気味のZが100、ジェガンが85と比べるとだいぶ格差があるのがわかるだろう。
後継機になれば運動性の問題はだいぶ改善されるが、使えるのがすこぶる遅いという別の問題がある。

・2回行動が遅い
皆2回行動レベルが60代、一流NTどもはレベル30代で2回行動する。この格差、ふざけてるのか。
なのでWチームは移動面攻撃面で後手に回りがち。
ヒイロだけは最終話でギリギリ2回行動できる可能性を秘めている。

・加入条件が面倒
アムロもしくはカミーユでカトルを説得後、リレー形式で他の面々を説得しないといけない。

・途中離脱する
地上宇宙ルート分岐の際に途中離脱する。
面倒な説得で仲間にしてからのこれである。
ポセイダルルートを選べば全員終盤に帰ってくるので一安心。…ん?

・ルート次第で永久離脱する
DCルートを選ぶとデュオと五飛以外永久離脱する。
主人公であるヒイロもだ。

不遇がすぎる。
​一応DCルートにも、デュオを説得してなくても加入してくれるというメリットはあるにはある。

長所

短所だけ挙げるのは良くないので長所も。

・火力は高い
皆一定以上の攻撃力があり、魂持ちなので当たれば強い。

・リアル系にしては硬い
素の耐久面の高さに加えて、結構改造されているのもあって割と耐える。
特にヒイロは鉄壁持ちなので、相手を選べば壁になれる。

まとめ

今作のWチームは当てられない避けられない、2回行動が遅い、当たれば強い、硬いとリアル系とスーパー系を変に折衷した性能になっている。
命中回避に難ありなのに敵機体の運動性がインフレしているという最悪の噛み合わせが運の尽き。ティターンズのMSやABにボコボコにされた人は少なくないだろう。
癖がありすぎな性能に加えて、説得が面倒くさく、しかも選ぶルート次第で永久にさよならする奴らがいる。
何故ここまで扱いが悪いのか。
一応安定しない命中に目をつぶればそこそこ使える。
火力があってそこそこ耐えられるというのは大きい。必中さえあれば…。

また、再合流して後継機に乗り換えた後は
●機体性能の向上
●10段改造解禁
●敵が限界反応に引っかかっていたりバッフクランだったりで以前よりも戦いやすくなっている
とだいぶ追い風が吹いていて、ガッツリ改造すれば戦える…はず。
特にゼロカスはぶっ飛んだ性能をしている。ここまで強ければ集中なしの連中でも十分な戦力になる。
皆最終盤での合流だが、Wチームが好きな人は愛を注いでやろう。

おまけ 雑ユニット評価

パイロット

五飛以外のWチームは自爆持ち。
五飛とノイン以外は乗り換えできる。

・ヒイロ
集中持ちなのでWチームの中では一番優秀。
射撃が高いが回避がやたら低い。

・デュオ
何故か射撃型の能力。
非能力者の中ではトップクラスの回避を誇る。
隠れ身は地味に便利。

・トロワ
ヒイロよりも射撃が高い。

・カトル
幸運持ち。

・五飛
格闘が高く射撃が低い。
挑発持ち。
五飛は乗り換えできない設定なのに、他のキャラはアルトロンに乗り換えできる。
他キャラがアルトロンに乗り換えてしまうと五飛は一生機体に乗れなくなる。かわいそう。

・ゼクス
一時加入。
加速、ひらめき、必中、熱血、幸運と嫌がらせのように精神が優秀。

・ノイン
一時加入。
弱い。設定無視がすぎる。

機体

エアリーズ以外硬め。
運動性を上げるパーツは惜しみなく付けること。

・ウイングガンダム
ツインバスターが長射程高火力で燃費がやたら良い。
飛行形態に変形できるので移動に困らない。

・ウイングガンダムゼロ
ツインバスターの燃費が悪くなったこと以外は正当進化。
でもゼロカスが控えてるせいで影が薄い。

・ウイングゼロカスタム
正真正銘の壊れ機体。
しかもパーツスロット3つ。

・ガンダムデスサイズ
乗り換え前のW系機体で一番運動性が高い。
P1〜4のバスターシールドがかなり便利。

・ガンダムデスサイズヘル
マシンキャノンが消えた以外は正当進化。
Iフィールドも追加された。

・ガンダムヘビーアームズ
運動性が低すぎる。
P1〜3のガトリングガン、長射程高火力で20発撃てるビームガトリングガンなど武装は優秀。

・ガンダムヘビーアームズ改
相変わらず運動性が低く、武装は優秀。

・ガンダムサンドロック
接近戦特化。
まだインフレが緩い頃に加入する。

・ガンダムサンドロック改
運動性が低い。
ビームマシンガンは火力は高いが最大射程が短い。

・アルトロンガンダム
加入が遅すぎ。
機体性能は火力が低めだが弱くはない。

・トールギス
一時加入。
加入した時点だと強い。
無改造で運用してつなぎとして使うといい。

・エアリーズ
一時加入。
弱い。
F→完結編で能力がテコ入れされる。

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