岡田阪神の展望(2023シーズン)

阪神タイガースの新監督に岡田彰布氏が就任した。
僕が野球を見始めたのは、ちょうど2005年くらいなので、一番阪神タイガースが強い頃の監督というイメージ。
その頃の阪神しか知らなかったので、野球は、中継ぎはほとんど点を取られないものだと思っていたし、六回までに勝っていればほぼ勝てるものだと思っていたし、打順はほぼ固定されるものだと思っていた。
あれから15年ほどの阪神を見続けてその考えはほぼ矯正されてしまいましたが。

ともかく、阪神の日本一、リーグ優勝を知る「勝てる監督」が再び阪神に帰ってきた。ただ当時はチーム編成のことなど考える由もなく、ただ試合の勝敗だけに着目していた。今幼かった私も大人になり、来年のチーム編成のことくらいなら趣味の範囲で書けるようになったので、ちょっと書いてみる。

主に参考にしたのは、岡田さんが書いた書籍、ユーチューブ、テレビ番組など。あらゆる所の情報を併せて書いてみます。

【投手陣】
・先発
青柳、伊藤将、西(勇)、西(純)、才木、桐敷、秋山、外国人投手
・中継
浜地、加治屋、小川、石井、ケラー、湯浅、馬場、斎藤
岩貞、岩崎、島本、及川

明らかに12球団でも屈指の投手陣であることは間違いない。
岡田監督は書籍で「1試合を詰将棋のように考え、抑え、セットアッパー、中継、先発の順で考えていく」という発言。またインタビュー等で「勝ちパターン4人」という趣旨の発言をされている。

今年の成績で見ると、やはり湯浅を守護神とし、ケラー、岩崎、岩貞、浜地をそこにつなぐ選手として考えるのが妥当なところか。とはいえ、複数年実績を残しているのは、岩崎のみで、まだ確実に計算できるとか言い難いのは正直なところ。岡田監督と言えば先発として苦しんでいた藤川をリリーフに配置転換して機能させた実績があり、例えば、才木あたりを7回に起用するようなウルトラCも見られるのではないか。

【野手】
主な発言として
・守備の中心はセンターライン、センターラインに守備のうまい選手が多いチームは強いチーム。
・佐藤と大山は守備位置を固定しフルイニング出場
・チーム作りを考えたときに3番4番は固定
・ユーティリティは1人か2人
等が挙がる。これをふまえると以下のような形が想像できるのではないか。

捕手:梅野、坂本
一塁手:大山
二塁手:中野
三塁手:佐藤輝
遊撃手:小幡、木浪
右翼手:島田、高山、陽川、井上
中堅手:近本
左翼手:外国人選手

まず、守備力を考えて糸原のセカンド起用はないのではないか。
一塁、三塁は固定。
二塁手と遊撃手だが、おそらくは中野、木浪、小幡の三人の争いになるのではないか。そして守備力を考えると小幡がショートを任され、中野がセカンドに回るという形が一番可能性が高いように思う。
外野は、近本は確定。レフトも外国人で埋めるはず。一番熾烈な争いになるのがライト争いではないか。今年の成績では島田が一番の候補にはなるだろうが、小幡も含めて左打ちの長打のないタイプが打線に4人ならぶのも迫力には欠ける。中距離打者の高山が復活すると一番有難いのだが。(実際に岡田監督はYouTubeでスタメンに高山の名前を挙げていた)

以下が開幕スタメン予想
1 近本 センター
2 中野 セカンド
3 新外国人 レフト
4 佐藤輝 サード
5 大山  ファースト
6 高山  ライト
7 梅野  キャッチャー
8 小幡  ショート
9 青柳  ピッチャー

実は上のスタメンは
1 赤星
2 藤本
3 シーツ
4 金本
5 今岡
6 桧山
7 矢野
8 鳥谷

と似たようなタイプの選手(左右も同じ)で打線を組んでいるので、
あながち近い打線が組まれるのではないかと思っている。

【まとめ」
岡田監督の書籍を読んで一番感じたのは、野球観が落合監督にそっくりだということ。勝つ確率が一番高くなる方法を理詰めで追求し、また選手を一プロ選手として尊重し、いかに「気持ちよくプレーさせるか」に重きを置いている。
完全に主観だが、「勢い・奇跡」みたいなものに左右されていた印象のある矢野阪神に対し、地味だが最終的には阪神が勝っているというような、大人な強さを感じるチームができあがるのではないかと思う。

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