8月25日(日)と8月26日(月)の日記
死に関する夢を立て続けに見たので目覚めたときには疲れてしまっていました。
二番目の夢の登場人物は実在しないイラストレーターの男性でした。わたしはSNSで彼を知ったファン、いやむしろ信奉者です。この男性は近年離婚して、6歳くらいの娘とふたりで暮らしています。男性が余命宣告されたので、わたしはほぼ会ったこともない彼の妻になることを決めます(論理が破綻していますが、夢の中では確かにそういう理由で必然的にそういう話にまとまったのです)。結婚は彼からの提案でした。わたしは彼と娘が済む小さな借家に身一つで行って、そのまま生活が始まる、という夢でした。
最初の夢は、H先生が大病を患い生死の境目で最後の望みとして手術を受けるというもの。H先生は実在したわたしの小学校時代の恩師です。夢の中でわたしは先生にずっと憧れていることや先生の回復を願っていることを何とかして伝えたいと思ったり、しかし先生は今それどころではないしと無力感を覚えたりしていました。現実のH先生は優しく美しい人でした。後に教師を辞め、そしてわたしが成人した頃に自ら命を絶ってしまわれました。当時の同級生にはH先生がわたしを贔屓していると冗談交じりに言われたことがありましたが、おそらくそうではなくて、わたしの中にかつての自分自身か、またはよく知る誰かを見て気にかけてくれていたのだと思います。退職の噂を聞いて書いた手紙に対して、H先生は先輩の女性として心に残る返事を送ってくれました。高校に合格した際にはドライブに連れて行ってくれました。大好きなH先生のことを想うと、そしてH先生の苦しみや、わたしが何もできなかったことや、あったはずの未来を想うと、あふれ出る悲しみで今でも何十分も呆然としてしまいます。
H先生のことは、また書かなければいけません。先生の美しい顔も美しい文字も、はっきりと覚えています。手紙の中で、考え方が大人のあなた(本当は「**ちゃん」と呼んでくれていました)には話すね、と親におんぶにだっこのまま教師をしていていいのかと迷いが生じたと話してくれたこと(それだけが退職の理由ではなさそうだと後のわたしは知るのですが)、そして、あなたのような子はこの先必ず壁にぶつかるがそのときに負けないで乗り越えて、とわたしの将来を案じてくれたこと(そして実際に高校で道を踏み外したときにすぐに先生を思い出して連絡を取っていたら、わたしの未来も先生の未来も変わったのではないかというのは、きっと思い上がりなのだけれど)。
夢に見たのは、わたしが最近先生のことを考えていなかったからでしょう。そして今想うべきだからでしょう。
そういう夢を見たので、目が覚めたときから、ぐったりげんなりしていました。8月26日(月)はそういう一日でした。
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