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FF14 黄金のレガシー 感想メモ

現時点ではメモの投下
後日読み返しながら手を加えるかも?
もちろんネタバレあります




・総括:楽しめました。ストーリー、キャラクター満足、世界観満足、曲も好き、過去作要素の使い方は今後の課題。

これまでと異色となる箇所と、これまでの土台を活かした箇所を、壊さずに積み上げ直すことができたのも凄い。

バトルギミックにも進化なのか新陳代謝なのか、目新しさを多々感じられた。



・「王位継承戦」というワードで最初はハンターハンターじゃん!っていじられてたけど、ハンターの王位継承戦はあくまで王子とその取り巻き同士の殺し合いをルールにしていて、統治力や為政者としての器が量られる様子はない(ハンターハンターは好き)一方、トライヨラの継承の儀は、良し悪しあれどそれぞれのスタンス・王としてのビジョンがあり、「国・民のことを考える」「民からの支持」っていう、より「王位継承レース」であることに意味合いや説得力を持たせているなと感じた。


・日ごろ暮らしていて思うけど、自分自身、あまり他人に興味があんまりないと思ってる一方、「知っていくとやっぱり好きになる」ことって多いなって強く感じる。ゲームのキャラクターも、外連味や個性が強いキャラクターでもだんだん知っていくと好きになる体験と共通していて、ストーリーも入ってきやすい。

そういう意味ではウクラマトがとにかく「知ってみて、好きになる」っていう姿勢はすごく共感できるので、説得力のあるキャラクターに感じているし、どうも一部で色々言われてるらしい? けど、俺の感想とは違いますね~~~って感じ。

むしろ事前に思ってたより全然良いキャラに仕上がってるなあと思いますけどね~

「知る、知るの一点張り」みたいなご意見があるようだけど、個人的には知的好奇心も強く、知ることに重きを置いてるので、むしろそこに引っかかるんだ……ってことの方に驚愕しました。




・ペルペル族がかわいいというか、知っていくにつれ思わず好きになっちゃうようにできている

・取引を通じて人を幸せにする、お互いのためになる取引をする、営業を断られたら潔く引き下がるっていう、商人にしては光属性すぎる種族

・独特の倒置法や服装、「ういうい」という挨拶がだんだんクセになってくる

・サブクエにもあったけど、ウルダハで育ったおれたちには眩しすぎる。ウルダハは見習え…………


・ハヌハヌもそうだったけど、自分たちの文化や歴史を大事にしており、それゆえに自分たちそのものや文化・歴史を尊重してくれる連王が尊敬されている。という理屈が通っていて、大きな国を治める器に納得感が出てる。

その歴史や生き様をトレースして「知って」いくにあたり、ウクラマトが王たる器を満たしていくっていうのは、「なんかわかんないけど覚醒して王の資質を身につけました!」って言われるよりかなり説得力を感じた。



・雑魚ージャジャくん改めバクージャジャ、ウクラマトが一人で打ち勝ったのも良かったし、それも最初は歯が立たなかったのに、継承の儀を進めたあとに……っていうのがさらに良かった。ヒカセンも信じてベガ立ちして「俺は手出ししないから安心しろよビビリ野郎」って煽れる機会があるのも良かった。

・コーナに対して「口下手でも言葉にすることが大事」「そうすればその仏頂面の下の気持ちをみんなわかってくれる」ってウリエンジェとサンクレッドが言うイベントはマジでエモいなと思った。


・雑魚ージャジャくんなんて悪口言ってしまったけど、背景もあり、根は悪いやつではないが追い詰められていたというのがわかり、ヴァルガリマンダの封印を解いたり誘拐したなどはカスとはいえども、結果論とはいえヒカセンのおかげでギリギリ人死にまでは出ていないこと、その後の活躍などから雑魚ージャジャは卒業していいと思います。

そこのへんの説明や描写が不足しているという意見、まあわからんでもないけど、お気持ちドリブンって感じもする。


・アレクサンドリア王国の名前が出てきて、その国はもう滅んでいてエスタばりの未来国になってることは確かにショッキングではあれど、アレルギーが出るほどではないかな。14で再構成することはあるあるだし、別に9が汚されたり踏みつけられたりしたわけでもないし。過剰反応してる人がいるとしたら、カイエンの扱いはどう思ったん? という感じ。

・FF9の曲の使用箇所等、要素のちりばめ方については家無しさんの動画の意見に比較的近く、これまでに比べて雑っぽく感じる(特にエデン編が凄いゆえに)ところはあるので、そこは今後の課題かと思う。



・ゾラージャが異形になったとき、双頭を模している(が、頭は一つしかない)のがエモい。

別に最期に良いやつになるわけでもないけど、その代わりグルージャに邪悪さを投げつけるわけでもなく、父から何も受け継げなかった(と思い込んでいる)なりの不器用な投げっぱなしの言葉も悪くはなかったかな。ラマチ呼びで、ああこの人も家族のつもりではあったんだなとか。
こっちの描写も不足という意見があったけどバクージャジャの項に同じ。



・リビングメモリーの凝った背景とNPCが一瞬で無に帰すの、ストーリー上はなんも不満ないです。

単純にめっちゃ工数かかってるだろうにそれを捨て去る大胆さ(だからこそ演出として効果的なのかもしれないが)に驚いたのと、ヴェネチアみたいな水の綺麗な街並みでもっとグルポ撮りたいよね〜っていう需要はあるよ。あるけどね。


・永久人としてのスフェーン、他者により再現された優しさと役割に固執せざるを得ない悲しさと魅力を兼ね備えていて良いキャラクターだと思う。
FF9のガーネットとしっかり関連付けて考えようとしたらファンには辛いかもしれんけど、宝石繋がりに留めてることがそのリスクヘッジじゃない?って思いました。

エターナルクイーン、名前はその通り永久の女王だなって感じで別に全然納得できるしいいんだけど(フレンドの名前がチラつくのが面白いだけなので)デザインは個人的にもっとスフェーンぽさを残した方に持っていってくれたら……みたいな感じはあった。ただ、スフェーンの記憶を消してるわけだからスフェーンぽさはなくて然るべきなのか……とか色々考えてました。

・物語の畳み方は後味も悪くなく、爽やかに終わった感じ。恐らくFF14くんのことなので課題は山積み、トライヨラ国内にせよアレクとの国交や文化の違いにせよ問題が顕在化するだろうけど、大枠では良かったよねという締めくくりで、終盤のいい意味での物悲しさや寂寥感と打って変わって晴れやかで印象的だった。

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