5分で分かる女性専用車両の問題点

男性差別論において、必ずと言ってもいいくらい出てくる代表的なものであるが、知ってか知らずかこの問題点の基本的なことがわかっていない(わかっていても知らないふりしてる人の方が多そうだけど。)ように見受けられる方が多かったりする。

この話題にはさまざまな論点があるが、簡単に問題点を解説するだけなら5分くらいで紹介できるものだ。正直なところ、ここだけ知っておけば何ら問題はないことなので、複雑なことを知らないまでもここまでは知っていてほしいことを挙げる。

1 任意性という設定が根本的に間違っているということ

女性専用車両の問題点を理解するには、現状のルールを見るだけで簡単にわかる。多くの人はご存知だろうが、女性専用車両に強制力はない。あくまで男性の任意協力に過ぎないものである。

ここですぐにわかる人もいるだろうが、男性が乗れること自体おかしいのではないか?という疑問を生じるだろう。

男性の中に痴漢がいるとなった場合、その中の誰が痴漢なのかわかる人はいるだろうか?もちろんわからない。

それ故、そんな可能性を持っているような状況を作りたくないと思う人は、痴漢対策の効果を考えるのであれば、任意協力などというあいまいなものを避けたいと思うはずだ。

が、敢えてそうしていないのはできないからだ。理由は簡単で特定の属性を隔離すること自体が差別になると考えているからである。

別事例だが、小樽市外国人入浴拒否事件、浜松市宝石店事件などといった判例や、浦和レッズで取り上げられた「Japanese Only」といったような事例が挙げられるだろう。

簡単に説明すれば、一部の人間に悪い人間がいるので隔離できるという判断を取ってしまえば色々なところに応用が利く可能性があり、今まで差別とされる事例がひっくり返る可能性が極めて高いからである。

ためしに妊娠、結婚でやめる女性がいるので採用を控えたいとか、統計的に○○人の犯罪が多いので、入国を拒否したり、隔離したりすることを考えればいいだろう。

最初にこの車両を作ってしまった人も、強制的なルールにしなかったのが何よりの証拠である。

簡単に説明したが、たったこれだけで十分なのです。

この程度で済む話ではありますが、色々と面倒なことや人が問題をこじれさせるだけこじれさせるので、今でも論争が絶えないというわけです。

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