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いい感じの小説の書き出し方を考えてみる


彼女は酷く身勝手だ。まるで快晴を背負ったかのような翳りのない笑顔で、僕に真夏の熱風を吹き込んだ。でも、僕のドクドクと忙しなかった鼓動とは反対に、彼女の心臓はもう動かない。

人伝に持病が悪化したらしいと聞いた。それから数日経った、昨日、明け方に静かに息を引き取ったと。僕はただ、そうか、と一言だけ。

昨日の夜中は酷く冷え込んだ。けれど、日が上り始めると、朝露がキラキラとして、黒い世界に色がつく。美しい世界はそうして彼女を手放したらしい。

でも、あの太陽のような彼女に、痛いほど冷え込んだ空気は似合わない。もっとジリジリと身を焦がすような暑い日の木陰のボロいベンチで、ソーダ味のアイスキャンディを齧るような、そんなチープな日常がきっと似合う。

世界は彼女のことを何ひとつ分っちゃいない。なんて溢してみても、冷えた緩やかな風が慰めに頬を撫でるだけ。

僕は幼い柔らかな心を、そっと箱に仕舞いこんだ。




文字にするのって難しいすぎる。もう色んな人に、「あなたはこういう気持ちでこう書いたんだね」とか、「ここはこうも読み取れるね」とかニコニコしながら優しくいろいろ教えて欲しい。暖かい世の中であってくれ。

最初の方に使った言葉の意味とかも回収できないまま終わることもあるし、比喩表現として使った言葉の意味が正しいのかも分からない。

気持ちとか感情とか表情とかを言葉にするのも難しいのに、一つの言葉に二つの意味を持たせたり、含みを持たせるとか、難易度が高すぎやしませんか?

文章としてちゃんと読めるのか…?絶対話が急に飛んだりしてる…。言語って難しいね。

でも、文字を書くのは楽しい。自分の書きたいものがもっと上手く表せられるようになりたいね。


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