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白湯を飲んでいるだけ

 朝早い時間の音楽室(吹奏楽部だったので)。水筒を開くともうもうと白い湯気が立ちのぼる。ストーブは点けたばかりで、室温は外とそう変わらない寒さだった。
「何飲んでるの?」声をかけられて答える。

 お湯。

「お湯? それって白湯じゃん、意識高いねぇ〜」
「ふふん、そうでしょう」と言いながらも内心思っている。
ただのめんどくさがりなだけ、意識はむしろ低いのだ、と。

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