退院2日目 粉を焼く

退院1日目は上体を起こしているだけでもフラフラする感じでしたが、2日目の今日は多少起き上がっていられるようになりました。
少しずつ家事をしたりドラクエしたりしながら、しばらくはリハビリ週間です。

それはそうと、入院中に粉を焼きたい欲求が限界まで膨れ上がってしまったのでスコーンを焼きました。

このために菊型を買いました

暑くてバターが溶け気味だったからか、スコーンというよりはパンのような食感ですがとりあえず粉を焼けてよかったです。
初夏からは室温が高いので、スコーンとかパイは作るのが難しいです。手際が悪いので。
粉をたくさん買ったので、明日はパンを焼く予定です。

こうして家に帰ってくると、入院中のことがなんだか夢のようです。
1日2回の採血と3回の検温・血圧測定、トイレのたびに尿量を記録して、ほぼ毎日誰かしら先生が様子を見にきてくれて、まあ病人にとっては至れり尽せりで、不自由はあれど安心感のある毎日とも言えました。
そんな病院から離れてもあまり不安にならないのは、わりとすぐそこなので何かあればすぐ駆け込めるからでしょうか。
何の縁もないこの土地に家を買ったのはこのときのためだったのではないかと思うくらい、たまたま下垂体に強い病院が近くにあってほんとうに良かったです。

下垂体の手術はそれほど難しいものではないらしいのですが、ここ10年くらいは専門に対応する病院が数ヶ所に集約されつつあるということで、手術を多く扱っているところとそうでないところでは設備にも技術にもかなりの差があるというのが現状だそう。病院を選ぶことが可能な方は、ぜひ下垂体を専門に扱う部門のある病院を紹介してもらってください。

私の下垂体は腫瘍にぺしゃんこに押しつぶされていたらしいですが、そこから丁寧に丁寧に腫瘍を剥がして、ほぼ綺麗に取り切ってくれたそうです。
手術に使う内視鏡も最新の4K表示で、その上画像を3D処理しながら腫瘍を切除する技術もあるんだそうで、もう聞いててハァーーーすごいですね……??というしかない感じです。医療技術の進歩ってすごい……。

やっかいな合併症である髄液漏もほぼほぼ100%防ぐことができているそうで、術後もほとんど意識せず過ごしました。
下を向かないとかトイレでいきまないとかよく注意されるみたいですが、私が言われたのは「強く鼻をかまない」だけでしたね。

ほんとうにこれだけ…

夏は海に出かける予定なのですが、素潜りとかしてもいいんですかね。けっこう圧かかりますけど……。そういうわけで、強く鼻をかまないことだけを意識してダラダラ療養しています。

あ、鼻うがいもやっと始めました。
コロナ対策でときどき「ハナノア」を使って鼻うがいしていたのですが、なんだか微妙に使いにくくて1日2、3回するとなるとちょっと面倒なんですよね。
そこで病院で紹介してもらった「ハナクリーン」を買ってみたのですが、お値段がはるだけあってめちゃめちゃ使いやすい!
ちょっとお手入れが面倒ではありますが、使いやすさが段違いなので1日数回鼻うがいが必要な間はこれを使おうと思います。
たまにならハナノアでもいいんですけどね。

においは少しずつわかるようになってはいるものの、まだまだ血の塊のようなものが鼻からも喉からも出てきます。
声もまだ鼻声ですね。全快はいつになるやら……。

腫瘍がどういうタイプのものなのかまだわからないので(良性でもガンのような性質を見せる腫瘍も稀にあるそう)、100%安心とはまだ言えませんが、とりあえず無事退院できて、目もほぼ元どおり見えるようになってよかった。
体力が戻ってきたらシャンパンでお祝いしようと思います。
思い切ってペリエ・ジュエのベルエポックで!
……いや……やっぱりグランブリュットでいいかな……(弱気)

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