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歩ける、見えてる、聞こえる、覚えてる、できてる。だから、まだまだ!

私は、指定難病の多発性硬化症を患っています。だからって、このことを理由にしたくなかったり、分かってもらいたいということもありません。家族は、私を「ガージュー(沖縄弁で頑固)」、「意地っ張りの負けず嫌い」と言います。

だからって、弱くないわけではありません。ちょっとした身体の???には、過剰に反応しますし、「ここまでかな」ってなることは多いです。例えば、新しいことを覚えられい事が続いた時。思うようにタイピングが出来ない時。やたら眠くて、お手洗いでも寝てしまいそうな時。持病に関する情報を得た時でさえ、怖い。

さて、私は、アメリカ人と働いています。この仕事に転職したときは、まさに、本来のガージューな私と臆病な私で戦っていた真っ只中。再発が続き、いつも気持ちは不安。だからって、それを理由に弱さを見せたくない。できない理由にしたくない。

でも、私はある日タイピングができないどころか、ものすごい疲労感で襲われていました。

ここまでだ、私・・・。

そう思った私は、退職を視野にアメリカ人の上司に話す決意をしたのです。

上司(女性)「この病気でも仕事してる人、たくさん知ってるよ!歩けるでしょ、話せるでしょ、私が言っていること分かってるでしょ?しかもあなたの第2言語でコミュニケーションしてるんだよ。問題なし!」

そういって、肩をポンポン

上司: 「ちゃんと話してくれてありがとう。上司に伝える勇気があるから、この病気に選ばれちゃったのかも。必要な時は、休むなり、頼りなさい!それは、弱いことじゃない。強さです。」

とジョークと笑みを残して、私の上司は部屋から出ていきました。

あれから、

歩ける、見えてる、聞こえる、覚えてる、できてる。

これは、私にとっては、幸せじゃん!まだまだ!!!と思わせてくれる魔法になりました。

歩ける?聞こえてる?見えてる?話、ちゃんと出来てる?

私が「ガージュー」でいられない時、絶対に振り替える。

多発性硬化症になって7年目。

歩けて、見えて、聞こえて、話せて・・・美味しいものだって食べれる!大声で笑える!!!!

この魔法のおかげで、自己肯定感の判別レベルが、ある意味下がり、日常の「当たり前」ができてるってだけで、幸せを感じられます。

*多発性硬化症・・・中枢神経系の疾患で、再発・寛解を繰り返します。私は、初発の再発時は片目が見えなくなったり、自分の家に帰るのに迷子になったりしました。
*欧米では、比較的知られた疾患の一つです。特にアメリカやヨーロッパでは、とても有名でMSをして知られています。

#ウェルビーイングのために


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