内燃機関向けの次世代燃料に関する雑考

アンモニアを燃料として使うというのは全然気がついてなかったがかなり有望らしい。

資源エネルギー庁のサイトでも書かれているが、アンモニアの燃料としての利点として、
* 生産・運搬・貯蔵などの技術が確立しており、安全性への対策やガイドラインが整備されている。
* サプライチェーンが確立されていることから、初期投資をあまりかけずにエネルギーに転用することができる。
とある。

以前から思っているのだが、燃料としての有用性の指標としては、それ自体の熱効率やクリーンさだけでなく、安全性を含めた運搬の容易さが非常に大きいと思う。
自動車用のガソリンの代わりにするのであれば、一般ドライバーがセルフで簡単に給油できたほうがいいに決まっている。
クリーンさを優先したら水素が最善かもしれないが、一般ドライバーがセルフで簡単に水素ガスを注入できるのかと考えると、個人的には安全性の面からちょっと難しいのではないかと思う。
だったら、エンジンの代わりにガソリンから水素を分離する装置と燃料電池を搭載して、燃料としては今と同様にガソリンを給油する自動車のほうが既存の給油インフラが丸ごと利用できてお得な気もするのだよね。

もっともEV用電池と充電インフラの性能がもっと上がって「充電ステーション滞在時間10分で航続距離500km分の充電が可能」となった時点でほとんどの自家用車はEVになってしまいそうな気がするので、内燃機関搭載自動車はごくごくニッチな存在になってしまいそうだけど。

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