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食卓の連続性
今すっごいこれが食べたい。
じゃぁ次のご飯はあれがいいな。
そういえば最近食べてないやつがあるなぁ。
自分でご飯を作る場合、必然的にメニューを選ぶ権利が得られます。
この権利を毎回の役得と感じるか、負担と受け取るかは人それぞれですけれど。
さて、この役得をフル活用して好きな物を好きなだけ作って食べられるのが一人暮らしのいいところ――
とはならないのはお分かりの通り。
食材にはそれぞれに期限があり、上手く組み合わせて食べきらないといけません。
某テレビ番組の「お残しは許しまへんでー」ではありませんが、買い物は使い切るまで終わらないのです。
というわけで。
今回は前回の鶏皮調理で得られた鶏油(チーユ)の行く末をご紹介。
![](https://assets.st-note.com/img/1638967587833-picZvXUm9w.jpg?width=800)
牛脂(ヘット)や豚脂(ラード)と違い、チーユって使った覚えがまるでない。
調べてみると、採取方法はもやしの手法で良かったらしい。
いや、まぁ……フライパンで鶏皮焼いてただけだもんね。
ともあれ、香りや風味が違うだけで、使い方は普通の脂と同じみたい。
であれば使い道は一つしかありません。
油でゆっくり熱を通してニンニクの香りをせっせと引き出し。
刻んだベーコン、ネギ、かにかまを入れてさっと火を通して塩と胡椒で下味を。
具材に油が染み渡ったら、メインのごはんと卵を投入してザクザクと混ぜ合わせる。
フライパンの端で醤油を焦がし、味の決め手である鶏がらスープをザラザラと投入。
サッと全体を混ぜて醤油の色が付いたら出来上がり。
そう、もやし大好きチャーハンさんです!
![](https://assets.st-note.com/img/1638967603857-t1AwV4JucZ.jpg?width=800)
うん、少なく見えますね。
これは単に皿のサイズがやたら大きいだけです。
ちゃんと一膳分ありますから……と、最後に前日に用意していた卵スープも添えて定食完成!
やばい。
今見ても完璧な中華飯店ですよこれ。
でもやっぱり見た目的にはもうちょっとチャーハン欲しいよね。
完璧な見た目にテンション爆上げで一口。
そのまま無言で二口。
なんだこれは。
ニンニクにも負けない鶏の強烈な香り。
味に一体感がありすぎてスプーンが止まらない。
一気になくなっていくチャーハンを止めるべく、インターバル替わりに口にスープを含む。
けれど鼻を抜ける残り香がスプーンを皿へと向かわせる。
気付けばなくなっていて……余りの美味さに虚しさが押し寄せる。
くそう、何故もっと作っていなかったんだ……つらい……。
何故食べて凹まねばならぬのか。
けれどそれだけ美味しかったんですよね。
元々チャーハン好きでしたけど、一段と好きになりました。
うん、明日も食べたいと思いつつ、同じモノを続けて食べてはいけません。
食事はエンタメ。
レパートリーが少ない現状は、まず種類を増やさねば。
泣く泣く諦めます。
まぁ、食べる人自分だけなので、実際は何でもいいんですけどね。
ところで……チーユって冷えると見た目がカスタードクリームみたいになるって知ってました?
![](https://assets.st-note.com/img/1638967666868-4gTgvy1p3n.jpg?width=800)
これを見て、いつか『カスタードパンを装った総菜パン』とか作ってみたいな、って思いました。
まぁ、そんなに油べったりだったらダメそうだけど。
#本日のもやしめし #炒飯 #チーユ #鶏油 #絶品 #変わりもの
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