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先日キッチン回りの成長が著しいと投稿したもやしです。

実家でぐーたら過ごしていたことを思えば忙しい毎日も、一人暮らしを始めてから早三か月。
必至に毎日を回している……なんてことは一切なく、今日もヘラヘラ楽しみながら生きています。

だって大半の雑事は家電や設備が頑張ってくれますからね。
たとえば井戸から水を汲み上げて用意する必要も、ましてや竈に火を入れてお湯を張ることもありません。
近くの川まで行っていたであろう衣類や食器の洗濯は、高機能な物なら洗い物を放り込むだけで乾燥まで終わります。
ご飯を炊くのに見張っている必要はなく、換気扇のお陰で臭いが籠ることも二酸化炭素中毒の心配もありません。
一人暮らしをするにあたって不安だった雑事のあれこれは、先人の知恵によって駆逐されているのです。
うーむ。なんと便利な時代に生まれたのでしょうか。

感謝を噛みしめる毎日を送っていますが、唯一解決されていない問題があります。
衣食住の中でも最も重要な食事です。

何処がだ、という声が聞こえてきそうですね。
その通り。食べるだけならどうとでもなります。
コロナ禍のせいで外食は難しくとも、スーパーに行けば食べる物に困りません。
冷凍食品でさえコンビニで手に入りますし、何なら真空パックされた美味しい食事まで手軽に買える日常です。
現代の利便性を甘受してのほほんとするには条件が整いすぎています……が、そうした加工品って安全だと思います?

たとえばグラムいくらで売ってる生の豚肉の隣に、少しばかり高いだけのトンカツが並んでいますよね。
材料費はもちろんのこと、人件費を含んだ調理費用を乗せてもそう高い価格とは思えません。
実際に『自分が作ったものをそんな価格で売りたいか』と考えた時、もやしは絶対に嫌ですからね。
他にも200・300円で売られている弁当なんかも見かけますよね。企業努力にしてもあまりに頑張りすぎじゃありませんか? 

いえいえ、全部が危険だと口うるさく言うわけではありません。
単純にどうやって利益になってるの? って疑問に思うわけです。
もちろん手の内を明かす商売人など居ませんし、邪推すれば終わりはありません。
ですので、もやしはたゆまぬ企業努力に乗っかるのは最後の手段とし、現在自炊に励んでおります。
その結果が件のキッチン用品充実中というわけですね。

食べたいものを買って調理して食べる。
これって、本当にメンタルにいいのです。
やらされてる感がゼロで、しかも好きな物を好きなだけ食べられます。
まぁ、いろいろ自制はしないと見るも無残な惨状になりかねないリスクは多分にありますが。

さて、長々と前を機をしてしまいました。家事の中で唯一、巨大な時間と労力が掛かる自炊についてです。
とはいえ、前述の通り、今のところ楽しみながら続けているので大きな問題はありません。
企業努力を怠らない外食産業や小売業界という頼る相手も存在しますしね。
ようやくもやしの悩みに到着しました。で、中身は?というと――

買った食材を使い切るのが難しい!

そうなのです。
どこで買っても大体が一人で使うには量が多い物ばかり。
また、小分けされている物を手に取ると、急に割高になっています。
大根一本と1/2カットの価格差が2割安くらいだと言えば伝わるでしょうか。
ちゃんと半額にしてほしいという本音はともかく、それにしたって高くない?!

結局、もやしは一本の大根を買い込み、使い道に苦慮する毎日。
改めて考えてみも、一人で一本食べるってなかなか頭のおかしい状況です。
似たような事例は山ほどあります。かぼちゃ一玉やキャベツ、白菜などなど。
魚も大体何切れか入っているし、肉も小分けにされている場合はかなり少ない。
本当にこの世は『一人分』へのハードルが高すぎじゃないのか!

そんな嘆きを口にしても現実が変わることはありません。
得られる食材は安価ながら時間制限付き。それも量は多く生活の質を落とさないクオリティも求められます。
まぁ、クオリティを求めるのはもやしの勝手ですが、低くなると嫌になりますからね。外せません。

けれどふと思うと、火を入れ、味を調えて美味しい物を作る料理ってすごく楽しいと思いません?
そのままでは食べられない物でも、少し手を加えると劇的に美味しくなるんですよ。
それも毎日のように強制される『食事を楽しむため』となれば、力が入るのも当然です。
何より、その都度実験しているようなものですからね。
ふっふっふ。実に楽しい挑戦ではありませんか、と日々精進しております。

ちなみに毎日普通に炊事、洗濯、掃除といった生活をするだけで、周囲に褒められるって最高ですよね!
まぁ、今までなんもしてなかった人なので余計なのかもしれませんが。
それにしても未だにレシピを見ながらでないと不安で料理が作れません。
何というか、三ヵ月も経つのにまだ基礎すらできてないんでしょうね。
しばらく同じものばっかり作ってみるのも手かもしれませんが……飽きると二度と作らなくなりそうですしねぇ。悩ましい。

さて、そんな風に楽しみながらも多少の苦労を感じて生活しているもやしさん。
改めて飲食店の方々の働きぶりに頭が下がる思いです。
いやぁ、ほんとまた早く気軽に食べに行けるようになりたいですねぇ。
そしてその頃には『味を盗む』なんて芸当ができるようになっていたいものです。

#もやしいため #日常エッセイ #引っ越し #三か月目 #料理楽しい #美味しいごはん

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