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ついに食洗機がやってきた

ここ最近熱を上げて語っていた食洗機がついに届いてしまいました。
ちなみに配達日、別のお宅に訪問していた配送業者の車を見つけて声を掛けたら、もやしの荷物はありませんでした。
雨の中駆け寄ったもやしは「ウソだろ……今日来るって言ったじゃんかよ……」と少し凹まされ。
傷心のまま1時間ほどの外出している間に不在票が突き刺さっていてまた意気消沈する、なんてハプニングもありました。
何だその時間差攻撃、と思ったのは秘密です。

さて、届いたのは総重量約14kg。サイズは約60cm四方の巨大な段ボール。
重くて持ちにくい、非常に邪魔な存在……だが、気分はアゲアゲです。
ウッキウッキで玄関に招き入れ、部屋に運ぼうとしたら――入口の幅が足りないっ!?

玄関から入ってすぐ。入口に付近に鎮座する冷蔵庫がまず邪魔である。
サイズは小さくとも存在感をいかんなく発揮し、一人暮らし用だからこそ低めの天板に電子レンジが設置されている。
まぁ、ものの見事に行き詰って愕然とする羽目に。

冷蔵庫を動かすにはレンジを下す必要があり、それにはコンセントとアースを抜いて……と一大事。
何なら冷蔵庫には中身も入っているので、レンジを下したとて簡単には動かせない。床削っちゃうからね。
ですがもやしは諦めない。そこで頼りになるのが――筋肉です!(キラッ☆
約14kgの段ボールを悠然と担ぎ上げ、冷蔵庫の上で少しばかり広いレンジの傍を颯爽と通り過ぎる。
字面にすればこんなにも小気味好く、ともすれば美しくすらある表現ではあるが……やはり現実は厳しい。

とにかくサイズが大きく手が回らない。四苦八苦して何とか底面に指を入れて持てば、今度は箱の高さが視線を遮る。
支える指先と腕に重みを感じて持ち上げるも、重量があることで障害物(特にレンジ)をなぎ倒しかねない。
だからとがっつり肩に担ぎ上げれば、バランスを崩して落とすかもしれない。
何というサイズ感。なんという絶妙の重量……できそうでできない難題を置いていく必要がどこにある!?

結局、ヘロヘロとへっぴり腰の手探りで何とかこの関門を突破しました。誰にも見られてなくて幸いです。
下すときも腰に来る、なんて身体を労わるような感想を持つあたり、筋トレの効果がしっかり出ているのかが気掛かりですね……。

そんな筋トレの話はまた今度にするとして。
何せ入口で詰まるくらい想像していたサイズより段ボール大きいですからね。
期待が膨らむばかり……というか、採寸したはずなのにすでに不安でいっぱいです。
そしてついに開封の儀が始まりました。

四方に分厚い段ボール。上下に緩衝材で挟んでいて、衝撃耐性はばっちり。
うん、みっちり。指が入る隙間がなくない?
そして改めて感じたのが、やっぱり「想像よりでかくない?」というところ。置けない可能性に内心で冷や汗が滴る。
焦る心を反映するかのように震える指で取り出せば、綺麗な青い食洗機が顔を出しました。

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とりあえず無心でシンクに一旦設置。

――でけぇ

予想していたよりも威圧感がパない。
とはいえもう買ってしまっています。いまさら嘆いても仕方ありません。
いそいそとシンクから引き揚げてテーブルに動かし、背後の給水・排水ホースを接続に掛かりました。

そこではたと気付く。排水ホースが付けられない。
というのも、排水ホースの接続口は、金属の輪で挟み込んで固定する仕様になっているんです。
しかしその輪を広げるためのつまみの部分が短くて細くて硬い。いや、硬いのはいいんですよ。緩かったら外れちゃいますからね。
でも持ち手の部分が小さくて細かったら痛くて指で広げられんでしょうが!

てことはペンチが必要ってことですね。
まぁ、もやしの部屋に工具類はありませんけどねッ!
そうして買いに行くラジオペンチ……くぅ。この日すでに一度ホームセンターに行っていたのに何という失態。
やっぱり工具類は一通り揃えておいた方がいいのかもしれませんね。

帰宅し、ようやく挟んで輪が広がった!
喜ぶのもつかの間、輪の手前と奥で開きに差が出て上手くハマらない。
しかもペンチで掴んでいても、やっぱり金具が細くて斜めに外れてしまったりと四苦八苦。
何とか取り付けられはしたものの、この時点でメンタルが満身創痍……あと一息だ、と気合を入れて立ち上がる。

そして最後にもやしが欲していた自動給水が待っている!
説明書を読むと、どうやら一度タンクに吸い上げるわけじゃなく、適宜給水して使うみたい。
買った食洗機はタンクが台のようになる二段式だったので高さが減って助かりました。
うーむ……こうしてみると結構調べたつもりでも全然現実に即していないものですねぇ。

はてさて、設置は完了です。
後はスイッチオンで起動する――ハズ。

――ゴウンゴウン……ッ!

ナウシカに出てくるゴリアテみたいな音が……というか、水全然吸ってないけど大丈夫か?
給水失敗してたら最悪壊れる、とか書いてるけど本当に大丈夫か?!
不安に掻き立てられるもやしは説明書を読みながら状況を待っていると、貯水していた水位が少しずつ下がっていく。
そして目の前の庫内で上がる噴水……こ、これが食洗機というものかっ!
実家にもなかったのでかなり感動しました。これで綺麗に洗い上げられていれば完璧ですね。
(※とりえず一回目は事なきを得ました。今後の食洗機の働きに期待しております)

こうしてわが家に文明の利器が一つ増えたわけですが……ふとね、考えてしまったんですよ。
この食洗機とやらは、洗うのに結構時間がかかるんだね、って。
基本的に一時間以上掛かるし、乾燥までするとさらに倍近く。
人の手が必要なくていいとはいえ、ちょっと時間掛かりすぎじゃない?

対して人が一人前の食器を洗う場合、15分程度しかかかりません。
しかもどんな形状でも洗い上げ、必要なスペースは水切りと人が立つ場所だけ。
どちらも移動は簡単で、何なら少し時間を掛けて布巾で拭えば所要時間30分もかけずに洗い物が終了します。
そう考えると人の能力って機械と比較にならないほど高いんだな、と感心させられますね。
難を言えば機械と違って人によって得手・不得手がありますけれど。

最近はAIも発達しているので、人と機械でどの分野が得意なのか、って考えるととても面白いかもしれません。
あれ、もやし宅に来た食洗機の話してたはずなのに、何だか発想が飛躍してしまいましたね。
日常のアップデートを目指して。

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