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上海電力問題 山口さん動画の勝手に参考書③ 咲洲大規模緑地における分散型太陽光発電計画をひっくり返したのは橋下さん 「ヘタ地」発言は悪質なデマ

山口さんが動画で指摘した咲洲メガソーラーの敷地におけるそもそもの計画を説明し、橋下さんの「ヘタ地」発言を始めとした言い訳がいかにデタラメであるかを検証します


山口敬之チャンネル
メルマガ会員の質問にジャーナリスト山口敬之が答えるYouTube番組第16弾。
【山口敬之Q&A(16)】「橋下徹案件」の決定的証拠・咲州に元々あった大プロジェクトを白紙撤回してメガソーラー事業に変更させたのは誰か・国の認定事業を強引に変更させたのも「副市長」だと言い張るのか - YouTube
最初から4分13秒あたりまで
https://www.youtube.com/watch?v=PmKJ_lFLYUI


山口さんの発言の要旨は以下の通りです
最初から4分13秒あたりまで

  • 大阪維新の会の松井市長は咲洲メガソーラーについて、当時の副市長が最高決裁者であり、副市長が全部を行った事なので、当時の橋下市長は何も知らなかった、何も指示を出していない、何も報告を受けていないと主張していた

  • それは、ウソ、事実ではないという事が2022(R4)年6月10日の大阪市議会のやり取りで、いくつもの事実に基づいてはっきりした

  • 咲洲メガソーラーの土地は2010(H22)年大阪市が作った再生可能エネルギー政策の大きな枠組みがあったが、その中ではメガソーラーとは全く別の事をやる予定になっていた

  • 大阪市が市民に配った資料に示されているが、咲洲メガソーラーの場所では分散型太陽光発電を行う事が決まっていた

この記事では山口さんが動画において提示した資料について説明します
また、別の資料を紹介し補足します
さらに、山口さんの論点にはありませんが、私がこだわってきた咲洲臨港緑地計画との関連について説明して、橋下さんのデマ、ウソについて説明していきます


大阪市には昭和の時代から続く大阪市総合計画審議会がありました


大阪市総合計画審議会規則
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/4019846/www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000004849.html


当時、大阪総合計画審議会は大阪市会の議決で策定した『大阪市基本構想』および『大阪市基本計画2006-2015』に基づき、更に具体的な政策が議論されていました


大阪市総合計画 -大阪が、はじまる。-
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/4019846/www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000005037.html


山口さんが提示した資料は2010(H22)年度予算についての資料で
2010(H22)年2月19日開催の第67回大阪市総合計画審議会で配布されています


大阪市総合計画審議会
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3495400/www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000004787.html


歴史のある大阪市総合計画審議会は
第69回2011(H23)年11月7日を最後に開催されなくなりました
これは、2011(H23)年12月19日橋下市長就任の就任が大きく影響していると思われます


山口さんが提示した資料は、第67回大阪市総合計画審議会で配布された資料の一部です


第67回大阪市総合計画審議会 資料一覧
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3495400/www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000074294.html

6-1 「大都市、そしていちばん住みたいまちへ」(平成22年度予算で重点的に取り組む主な施策) (pdf, 964.19KB)

参考資料6
大都市、そしていちばん住みたいまちへ
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3495400/www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/cmsfiles/contents/0000074/74294/s6a.pdf

1枚目
2枚目
3枚目
4枚目
5枚目
6枚目
7枚目
8枚目
9枚目
10枚目
11枚目

「大都市、そしていちばん住みたいまちへ」(平成22年度予算で重点的に取り組む主な施策)8枚目に山口さんが注目した解説地図が掲載されています


8枚目


2010(H22)年度予算について説明した大阪市ホームページでも同様の資料が公開されています


平成22年度予算主要事業―大都市、そしていちばん住みたいまちへ―
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3480837/www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/johokokaishitsu/0000065695.html


この2010(H22)年度予算についての資料として『咲洲地区における再生可能エネルギー利用拡大に関する検討調査』が掲載されています


低炭素社会の構築に向けた施策を展開します ~環境・エネルギー産業への先駆的投資と社会変革につながる環境戦略~
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3480837/www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/johokokaishitsu/0000065884.html

どちらも『平成22年度予算主要事業―大都市、そしていちばん住みたいまちへ―』についての資料です
こちらの資料の方が文章による説明が多いので山口さん提示の資料と合わせて見ていただくとわかりやすいです


1-7 咲洲地区における再生可能エネルギー利用拡大に関する検討調査 (pdf, 40.58KB)



以下、私の個人的な分散型太陽光発電についての推測です

山口さんの提示した資料ではちょうど夢咲トンネル咲洲側換気所あたりになっています

この施設は換気所にしては立派でおしゃれな作りです
海側、野鳥園側両方に円形の展望フロアみたいなのがあります
緑地内のトイレ、休憩所、展望台、売店等々の目的もあったのではないでしょうか
この施設に太陽光パネルやバッテリー設備を設置する等の計画だったのかもしれません

もう一方の資料では、エリアに『なにわの海の時空館』が含まれているように見えます

時空館は陸側にも結構大きな建物がありますので、その屋根を利用する計画だったのかもしれません




同時期に咲洲の緑地計画がどのように経過していたか確認します


平成22年度事業再評価
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9368987/www.city.osaka.lg.jp/shiseikaikakushitsu/page/0000096401.html


咲洲臨港緑地は夢咲トンネル工事により整備が5年間中断していたため
2010(H22)年度の事業再評価対象事業になりました


平成22年度 事業再評価対象事業一覧表(10事業)
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9368987/www.city.osaka.lg.jp/shiseikaikakushitsu/page/0000096403.html


咲洲メガソーラーの土地は咲洲臨港緑地として整備される計画でした


咲洲海浜緑地整備事業 調書および付属資料(その3) (pdf, 256.91KB)


咲洲臨港緑地は中断理由がトンネル工事であり、2015(H27)年完成予定で整備が続行される事が確認されました


平成22年度事業再評価について(答申) (pdf, 887.08KB)
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9368987/www.city.osaka.lg.jp/shiseikaikakushitsu/cmsfiles/contents/0000105/105577/3.pdf



そもそも咲洲臨港緑地は橋下さんが知事時代に出席していた『夢洲・咲洲地区まちづくり推進協議会』においても
『活性化に向けた短期的な取り組み』、『今後5年以内を 目途に、前倒しも含め取り組む事項』とされていました


第2回 夢洲・咲洲地区まちづくり推進協議会
資料2-1 中間とりまとめ (pdf, 529.17KB)
https://warp.da.ndl.go.jp/collections/info:ndljp/pid/3495400/www.city.osaka.lg.jp/keikakuchosei/cmsfiles/contents/0000055/55635/2-2-1sai.pdf



このように大阪市の全体方針として分散型太陽光発電事業が計画されていた事に加えて
橋下さんが知事の時から関わってきた、府市連携案件である咲洲臨港緑地の計画地でした


このような計画が橋下さんの指示なしで変更できるはずがありません


当時の市長として説明責任が問われているにもかかわらず、咲洲メガソーラーの土地が「ヘタ地」であるなど、大阪市民を愚弄した、デマ、ウソ、居直りを続ける橋下さんは絶対に許せません



直ちに咲洲メガソーラーを撤去し、咲洲臨港緑地整備を再開することを強く求めます

以上



咲洲メガソーラーの違法性を追求していきましょう