【音楽チャート】カネコアヤノ,Lil Yachty,Kendrick Lamar… #003 脱字コミュニケーションリスナーが聴いてる音楽TOP５
リスナーのみなさまが今どんな音楽を聴いているのかのデータを、ポッドキャストの更新に合わせて隔週で公開していきます。
前回はコチラ。
#003 第3回配信後
第3回エピソード「名著『友だち幻想』からコミュニケーションと言葉について考える」配信後のトップ５は以下の通りです。
１．カネコアヤノ（⬆️）
２．リル・ヨッティ（🆕）
３．ケンドリック・ラマー（⬆️）
４．君島大空（➡️）
５．NewJeans（⬇️）
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１位：カネコアヤノ
今回ついに1位を獲得したのは東京のシンガーソングライターのカネコアヤノ。前回はNewJeansに次いで2位だったが、この2週間でトップに立った。これは1月25日にリリースされた新作アルバム『タオルケットは穏やかな』が強く支持されていることの表れでもあると考えられる。
前回時点では筆者は未聴だったが、今回はしっかり聴いてきた。結論から言うと、キャリア最高傑作であると思う。自身が「本当のファーストアルバム」と語る『祝祭』よりも、率直な情感に彩られた『燦々』よりも、普遍的な孤独と温もりを描いた『よすが』よりも、だ。個人的な思い入れは抜きにして、私はそう断言したい。
カネコの音楽はよく「お守りのような」と形容されるし、それは本人も認めるところだが、本作はこれまでとは明確に異なる段階にある。詳しくは別記事で詳述する予定だが、アルバムを締めくくる「もしも」とそこに至るまでの流れは身震いするほど感動的であった。
2月にZepp tour、3月に初の大阪城ホール公演、4月からホールツアーが予定されている。
【アルバム】カネコアヤノ『タオルケットは穏やかな』（1994）2023年1月25日リリース
２位：リル・ヨッティ
今回の2位はまさかのアトランタ出身のラッパー、リル・ヨッティだ。カニエ・ウェスト『Donda』（2021）やドレイクと21サヴェージによる『Her Loss』（2022）でも多大なフックアップを受けた実力派で、昨年は浮遊感のあるメロディアスなシングル「Poland」がヴァイラルヒットした。年始にリリースされた本作は、全編生楽器が用いられたサイケデリック・ロック色の強い作品で、「リル・ヨッティがピンク・フロイドになった」と言われるほどのあまりの大転換に世界中のリスナーが度肝を抜かれた。タイトルの『Let’s Start Here』には、これまでの『Lil Boat』シリーズに幕を閉じて新章に踏み出す意が込められているそうだ。それにしてもここまでの変化は滅多に見られるものではない。この勇気ある動きが歓迎されているのも良い。
【アルバム】Lil Yachty『Let's Start Here.』（Quality Control）2023年1月27日リリース
３位：ケンドリック・ラマー
3位には西海岸のラッパー、ケンドリック・ラマーがランクイン。前回よりも順位を2つ上げた。SUMMER SONIC 2023のヘッドライナーとして来日公演を行うことが発表されてから2週間半が経過するものの依然として根強く聴かれている。やはり彼に関しては全キャリアのアルバムを網羅して聴きたくなるのかもしれない。サマソニチケットは即完間違いなしだろう。
【アルバム】Kendrick Lamar『Mr. Morale & The Big Steppers』（pgLang/Top Dawg Entertainment）2022年5月13日リリース
４位：君島大空
4位は前回と同じく1月18日に1stアルバム『映帶する煙』をリリースした君島大空。『午後の反射光』、『縫層』、『袖の汀』といったミニ・アルバムに続き、待望のアルバムリリースとなった。今月発売のミュージック・マガジン2月号では君島が制作の影響元として5枚のアルバムを選出しているコーナーがあり、そのチョイスに親近感を覚えた。
「装置」は大名曲。
【アルバム】『映帶する煙』（APPOLO SOUNDS）2023年1月18日リリース
５位：NewJeans
前回1位の韓国の5人組、NewJeansがギリギリ5位に踏みとどまった。まだ6曲しかリリースのない中でこの規模で聴かれ続けているのは驚異的である。Spotifyにてシングル「OMG」がデビュー曲に比べて3倍の速さで累積1億回再生を突破した。これでNewJeansは4曲目の1億回ストリーミング達成を成し遂げたことになる。
新曲が出るたびに必ずこの脱字チャートにもランクインすることになるだろう。
【シングル】NewJeans「Ditto」（ADOR）2023年1月3日リリース
【参考】
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