見出し画像

私は鼓童が大好きです♡


「太鼓芸能集団 鼓童」
私は鼓童が好きだ。
大好きだ!

多分、日本人はみんな好きだと思う。
どんなに前衛的な音楽をやってる人でも好きだと思う。
もっと言えば音楽に興味ない人でも好きだと思う。

日本人なら何かしら祭的なものに触れたことがあると思うが、鼓童のパフォーマンスはそこに訴えかけてくるものがあると思う。
みんな一度は鼓童の公演を体験してほしいw


【太鼓芸能集団 鼓童】
太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる集団。「鼓童」とは、人間にとって基本的なリズムである心臓の鼓動から音(おん)をとった名前で、大太鼓の響きが母親の胎内で聞いた最初の音(心音)を想起させることによるものです。そして「童(わらべ)」の文字には、子どものように何ものにもとらわれることなく無心に太鼓を叩いていきたいという願いが込められています。(鼓童HPより)
https://www.kodo.or.jp


私が鼓童の公演を初めて体験したのは20年ほど前だ。
毎年8月、鼓童の拠点である新潟県佐渡島で三日間にわたって開催されるアース・セレブレーションという祭なような催しがあるのだか、これに参加した。
結婚した夫がたまたま新潟県佐渡島出身で、「行くぞ〜♪」と連れていかれたのだが。
見事にハマった。

Earth Celebration、地球の祭典!
アース・セレブレーションが開催される三日間は、日本中だけでなく世界中から日本海の小さな島、佐渡島に人がやってくる。
普段は町内みな知り合いというような小さな町が、世界から人がやってきて人類みな兄弟、観て踊って思いっきり楽しむサンバな町になる。
期間中は町のあちこちで小さな公演やワークショップが開催され、夜には大きなコンサートが開催される。
それはもう「生きてるー!」と体感する三日間なのだ。
素晴らしい!!


ということで、超個人的な鼓童のココがステキ!!を書いてみる。

鼓童のパフォーマンスはすごい。
まずその太鼓で鍛え上げた身体に惚れ惚れする。
わかりやすい腕っぷしや下半身もすごいのだけど、何と言っても背中の筋肉は見応えありだ。
特に「屋台囃子」という楽曲は、一言で言うなら腹筋しながら全身で力いっぱい太鼓を叩くような楽曲で(いったいどれだけ練習したらそんなん出来るようになるん?!)と驚愕ものである。

そしてみんな顔がいい。
美男美女という意味ではない。
もちろん美男も美女もいるのだけど、それはもうみんな魅力的ないい顔をしているのだ。
鼓童の正式メンバーになるには狭き門をクリアし人生をかけて修行する時間が必要なわけで、そんな道を選び歩んできた人たちの顔は見ほれてしまういい顔になるんだろうなぁ。

肝心のステージは。
一糸乱れぬパフォーマンスを繰り広げたかと思えば、身体中で自由に表現し魅せてくれる。
鼓童の楽曲は一般的なメロディーに値するものは少なく、あるテーマを様々に展開していったり、テーマを繰り返していくものが多い。
ラベルのボレロのようと言えばイメージが近いだろうか。
私は太鼓の楽譜がどんなものか知らないけれど、あの楽曲を指揮者もいない中で一糸乱れず演奏しきる姿には心から感動する。
とにかく「きゃー!カッコイイー!!」なのだ。

また太鼓だけでなく、笛や鐘、琴、唄、踊り、様々な打楽器のようなもの、楽曲によってはマリンバなども使って作曲されていて聴きごたえがある。
国内外の舞台演出の専門家をまねき進化し続けているのも飽きない。
特にアース・セレブレーションでは鼓童メンバーだけで演奏されるステージもあれば、ジャズや外国の太鼓やダンスなど他ジャンルとの共演もあって、次は何が始まるのかとワクワクする。


ここまでは鼓童のメンバーやステージについていの魅力を書いたが、鼓童という団体の雰囲気、あり方も素晴らしい。

まず、対人関係のあり方が素敵だなと思う。
いや別に私が鼓童の方と個人的にお付き合いがあるわけではないのだけど。
ステージの空気感や、アース・セレブレーションでのメンバーの方々の振る舞い、時々テレビ番組になる鼓童研修生ドキュメンタリー、鼓童の拠点である佐渡島の方々との交流、社会貢献プログラムなどを通してそう感じるのだ。

例えば、鼓童研修生は2年間を佐渡島で合宿生活のようにして自炊しながら体力作りや太鼓の修行に励むのだけど、これが相当ハードそうだ。(ドキュメンタリーより)
このハードな研修生活での研修生たちと、彼らをを導いたりサポートする鼓童の人たちのかかわりが、なんていうか本気の愛情が感じられるのだ。
研修生も必死だと思うけど、迎え入れて教育する方も一生懸命だよなぁと。
立場にかかわらず、相手を尊重し誠実にかかわる。
この人間関係がとても魅力的なのだ。

そりゃ多人数の団体であれば、ときには問題や衝突が起きることもあるだろう。
けど、多分、そんなこともお互いを尊重し真摯に問題に向き合って解決してこられたんだろうと思う。
そうでないと40年50年と発展し続けられないから。


毎年8月にアース・セレブレーションが開催されると書いたが、今年は新型コロナウィルスのせいでリモート開催となった。
太鼓はやっぱり生だよね、なんてったって体にビリビリと響いてくる音は生でなくちゃ伝わらない。
、、、のは、そうなんだけど。
リモート開催、予想以上にすごく良かった。

実は私、この10年ほど鼓童から気持ちが離れていた。
それは、関西から東京へ引っ越してきて引っ越しウツになり、その後は新しい仕事に一生懸命で、そして副腎疲労で寝たきりになり、東京での生活で一杯一杯だったから。
佐渡への帰省も何年もしてない。
今年の夏もアース・セレブレーションのことはすっかり忘れていた。
そもそもコロナで精一杯だったし。
そこへ佐渡の義母から「アース・セレブレーションがネットであるらしいよ」情報が来たのだ。
(おおっ!鼓童忘れてたわ。へぇ〜リモート開催かぁ、観れるじゃーん♡嬉しいなぁ♪)と早速プログラムをチェックし、家事をやりくりし、いざリモートアート・セレブレーションへ。


いやー、良かった!
もちろんリアルな太鼓の響きは感じられないので物足りなさはあるけれど、別の楽しみが十分にあったのだ。
プログラムに工夫が凝らしてあり、普段は見られない鼓童メンバーの姿や事務方さんたちの様子、演奏シーンでは奏者のまじかに迫るアングルなど、見たことないもの満載だった。
それから、チャットを通じて世界中から動画配信中リアルな声が届くのも良かった。
おおー!同じとこで盛り上がってる!と、なんだか勝手にお友達がいっぱいのようか感覚になるのだ。
久しぶりの鼓童だったので知らないメンバーも一杯だったけど、こうやって鼓童の魅力は引き継がれていくんだなーと思った。

そして今年のアース・セレブレーションが終わったとき、ひとつ目標ができた。
「アース・セレブレーションに行く」だ。
今の体力だと、東京で開催されるコンサートは行けると思うが、アース・セレブレーションは無理。
また、生活の中の優先事項として親の介護がある。
仕事も始めたい。
いろいろあって、しばらくは無理かもしれない。
でも、いいのだ。
私はアース・セレブレーションに行く。
ああ、楽しみだ♪


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?