3月8日はミツバチの日

今日は、ミツバチの日だとか。日にちの語呂合わせですね。

国際女性の日でもあるという。

今日がなぜ女性の日になったのかは、知る由もない。

でも、ミツバチはメスしか働かないから、ミツバチの日が女性の日になったといわれれば、納得がいく。

ミツバチの世界は、1匹の女王蜂にその他大勢のハタラキバチで構成されている。今の時期、オスのハチはいない。春になりオスのハチが必要になれば、ハタラキバチがその準備をして女王蜂に産ませて作ってしまう。

なぜ、そのようなことができるのか? その前にハタラキバチについて述べよう。

ミツバチの一つの群れは、国家のようなものだ。巣箱の中に2万匹以上のハタラキバチがいて、中の仕事も外での仕事も、ハタラキバチが行う。巣箱の中での仕事は、まず掃除。成虫になって巣房から外に出ると、空き巣房になったところの掃除をする。そこに女王蜂は、卵を産みつける。成虫になって10日目くらいまでは巣の上をぶらぶらして何もしてないように見えるが、まだ巣房にいる蜂児を暖めるのに役に立っている。蜂児は35℃の温度でくるまれる必要がある。生まれてから数日もすると、頭部の乳を出す腺が成熟する。育児をすることができるようになったハチは、女王が産む卵が孵化すると育児に携わる。

育児をしている終わりごろになると、外に出る準備をする。外に出て巣箱の周りをブンブン飛んで自分の家の存在を確認して、帰ってこられるように学習をする。

この頃になると乳を出す腺は退化して、育児の仕事は終わった。今度は蝋を出す腺が発達して、建築家になれる。これ以外にも仕事は、たくさん!

お姉さんたちが持ち帰った蜂蜜を、受けとって巣の中に移しいれる。巣房に姉たちが落とした花粉団子を突き詰めて花粉パンにする。巣箱の中のゴミを外に持ち出して捨ててくる。水がいる時には、水をくんでくる。蜂蜜を薄めたり暑い時の打ち水に使ったりする。門番もする。

門番をしたりゴミ捨てをしたりしているうちに、外での仕事を始める。私たちが普段目にしているミツバチは、外で花から花へと飛んでいる働き者に見えるハチだ。2021年のミツバチの日は、寒くて雨降り。ミツバチは、外で働けない。中で何をしているかというとブラブラ遊んでいる。前やっていた中での仕事には戻らない。

ミツバチは、働き者と言われるけど、実際はそうではない。

ハタラキバチというから、オスが働いていると思っている人が多い。

ところで、1つの国家に1匹の女王蜂がいる。女王蜂の仕事は、卵を産むこと。ハタラキバチにローヤルゼリーを食べさせてもらいながら、卵を産む。春には1日に1000個とも1500個ともいわれる卵を産む。ハタラキバチは、メスだが卵は原則として産まない。分業がはっきりしている。

さぁ、女王蜂にオスの卵を産んでもらおう。オスの仕事は、交配だけ。自分で食べることができないオスバチは、お姉さまたちに食べさせてもらう。

春になり、国家を増やすのにオスバチが必要になってきた。まず普通の大きさの巣を一回り大きくする。オスバチは、ハタラキバチより一回り大きいから。女王蜂は、大きい巣にはオスの卵を産みつける。それには、精子をつけない。するとオスのハチになる。

あら! 不思議!

女王蜂は、分家してすぐ結婚飛行に出て、オスバチと交わって精子を貯めたのを一生使う。普通の巣に卵を産むときには、精子をつけてハタラキバチにする。つまりメスの卵を産む。

産み分けができるなんて、すごい世界ですね! 

社会性を持っているミツバチ。書きたいことは山ほどある。


自分で撮った写真の取り込み方が、よくわからない🥲

参考文献: ちくま学芸文庫『ミツバチの生活から』



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