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胃袋(1月)

目に入ったマテリアルや、想像力とやらを、羅列してみる1ヶ月間の記述。

1月のレジュメ

<俺/私/ぼく>の巻き返し運動

カラス)
巻き返しっていうけど、
じゃあ新しいテープは君の中のいったいどこにあるんだい?
ぼく)
新しいテープ
カラス)
そう、君の心を記録するテープ。
ぼく)
・・・・音楽。

表現したいことはあの頃からずっと変わってない。僕には確信がある。それはとても直感的なもので、もうこればかりは信じてもらうしかない。
青春の血と世界の血が同時に自分の中に入ってきた圧倒的なインプット週間を経た君は、その虚な視点でどこまでも飛んでいける。さあ、音楽的な永遠をまっすぐ引きましょう。無限の線を引きましょう。頭の中で鳴っている永遠を引き出しましょう。素材は目の前に山ほどあるぜ。ほら、今を生きるための絶望をどうぞ。

1月のレジュメ
Cover design by 阿久津 裕亮

光を携えて(後藤映則/ENERGY #01 )

カチカチとMARSが鳴っている。
メッシュ状の花の上で踊る光のダンサーたち。
光を携えてまた消えていく歩く人たち。
儚い、永遠に、触れてみたいな。
ファインダー越しに遠くて、近い、距離感を感じる。
MARSはカチカチと鳴っていた。光を携えて。

(MOTアニュアル2023/シナジー、創造と生成のあいだ/後藤映則/ENERGY #01にて)

横浜シティーオブライツ

工場地帯との明かりとか、ビルの明かりとか、遊園地の明かりとか
横浜の夜の海は結構好きかもしれない。鎌倉の夜の海は虚無的。
でもやっぱ土手が好き。

横浜シティーオブライツ

教授曰く

絶対行きますって買った年パス。
約束された感じについ手が伸びる。(でも実際にはそんなにはいけない。)
ほぼ散歩の記憶。トリビュート展に色をつけにいかなくちゃ。
俺としてどう働くことができるか。現在模索中。

教授曰く、いいライブは眠くなるらしいですよ。

HedMaynerのストライプからやってきた!

古着のストライプのジャケット。なんか気になるなーと思ってずっとお気に入りしてた良い服。赤と青のストライプでオーバーサイズのジャケット。ユニセックスで中性的、そしてシンプルなのに力強くていいねなんて頭の片隅においてた服。購入するためのきっかけが訪れたのは、とあるライブでのこと。パワーを存分にいただきながら、やっぱり誰かのライブを見ると、客観的に自分の音楽や自分を見つめ直すことがある。表現者でなくとも自分って何をしたいんだろうとか、こんなこと頑張りたいなとか音楽や詩の力で引き出されるあれです。ここまで力強くは歌えないかもなあと、なんとなく自分が持ってる繊細な部分が引き出されつつ、今できる編成でどういう強さを放てるかなとか。色はどんな色かなとか。単色かな?セルリアンブルーがいいな。濃いのに繊細な色。でもピンクもいいよな。優しくてかわいげのあるもの。なんかどっちの色もあるのが僕かもなんて思っているうちに、そういえばあのストライプって何色と何色だっけ...?そうだ、青と赤だ!!あの色って青と赤のインナーセックスアイデンティティの表現なのかな。繊細で強くて頑固。なんかぴったりじゃんという気持ち半分、これになりたいと願う気持ち半分で、ようやく満たされた。その日、購入を決めた。
まあそんなこんなで色についてもちゃんと表現したいと思うようになった。大好きな映画、Herを思い出す。セオドアはそういえばずっと赤を着てたな。セオドアのラブレター大好きなんだよな。
それに追加して(これは完全な後付けだけど)HedMaynerのコンセプトが、おじいちゃんからのお下がりの「退屈な」服を異国情緒あふれる東洋的な心躍らせる色とシルエットで強く繊細に仕立てるというコンセプトがあるとどこかで聞いた。なんかグッときた。退屈をぶち壊す色、シルエット。そして繊細で、力強い。俺もそういう音楽作りたいな。

HedMaynerのストライプからやってきた!

最後がやってくるテープ

「これが最後だと思ってやってるから。」

当たり前だけど、みんな音楽に本気だ。
学生時代は呑気なもので、時間は無限だし、チャンスなんていくらでも回ってくるものだと思ってた。でもそうじゃない。記録用のテープがすり減っていくように、いつか区切りというものがやってくる。テープの終わりが見えてしまった地点で、終わりへの記録がはじまる。その記録は記録の質や体験の濃さを関係なしに、平等に記録するための取り分をとっていく。そして、テープに終わりが来たら、また新しいテープなりを買ってくる。なんなら、ハード自体変えちゃってもいいかもしれない。SDカードにしちゃってもいいわけだ。そのテープをどう締めくくるかは自分次第。今の自分にとってはそれがアルバムということなんだろうけど。
何度も再生したくなるようなテープにしたいよね。

自覚たりないなとつくづく思う俺

フロアにいる人たちはみんな自由

引用「ロンドンのソーホーにある〈ゲットー〉というクラブで、初めて入ったときのことをいまでもはっきり覚えているよ。そのとき16歳だったから本当はクラブに入れない年齢なんだけど(笑)、すごく興奮した。私はすごくシャイだったから端のほうに立ってたんだけど、フロアにいる人たちはみんな自由かつオープンにセクシャリティーを表現していて、すごく勇気づけられた。そこでかかっていたのは誰でも知っているようなポップスだったんだけど、それが皮肉めいた形ではなくて、純粋に楽しめるものとしてシェアされていたのがすごく良かった。私もポップ・ミュージックが素直に大好きだから」

https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/35164

ソフィアコッポラ?バックトゥーザフューチャー?
ライブ会場に世界がいっぱいある!
みんなそれぞれが美しいと思う世界を知っていて、みんな堂々としている。
いいなあ。みんな主役だなあ。みんな衣装みたいなの着てる。
それで歌うし、踊るし、叫んでるし、お話ししたりしてる。
参加する意識みたいなのが日本のライブの文化と違うのかな。
ツンツンした髪の二人組のカップルがかっこよくて綺麗だった。
自分の世界を持っているっていいよね。
音楽も最高だし、ファッションも表現だよね。

財布一式忘れて、現金でドリチケ払えなくて途方にくれてた俺を助けてくれたスタッフのお兄さんありがとう....

Billie Eilish、あなたが音楽家なら最もクールなサントラは…

このエッセイの中で、ビリーアイリッシュは最もクールなサントラは007だと言っていた。音楽家だったら最もクールなサントラぐらいすぐに答えられるようにしておきたいね。なんかその感覚はわかる。サントラって、音で見た自分の好きな景色No1みたいなことだと思ってるし。僕はいろんなところで言ってるけど、Arcade Fire, Owen Pallett - Herのスコア。まだギリ変わらない。

生命体の揺れとハモる瞬間

この曲のゆらめいている水面の部分をキャッチしたい。
その水面が自分の気持ちとハモる瞬間がくる予感がビシバシしてるぜ。
多分、春先。洗濯物がふっくらする頃に。

金沢行きたい

余白をキャッチするチャレンジスタート

山口一郎/シンガーとして唄う力を取り戻す

生命力のリハビリ。
葬ったね、これは、完全に葬った。
友達と一緒に見て、感想が重なるのは嬉しい。

最初に歌ったとき、全然声が違すぎてびっくりしたみたいなことをドキュメンタリーで一郎さんが言っていた。
確かに、ボーカリストとしての声の艶や質感って、そのときのマインドとすごい直結していると思う。
歌ってみて、言葉を発したときとそれが空中に鳴った時の響きとオケに馴染んだ時の空間の鳴り、その手触り感。曲ごとにチューニングは違うけど、ちょっと音楽をやってきてなんか自分は掴んできた気がする。(それが圧倒的にわかったのはヒグラシという曲)
でも歌ってないとその温度がどんどん冷めていっちゃう。(だからライブ大切)そのときにしかでない声の質感や艶や煌めきがあるから、レコーディングする際もその時までに自分の中にある記憶が重み付けされちゃう。
感情の畳み込み層。アウトプットは声の艶です。

システムの時間をできるだけぶっ壊して、生命力の方を大切にしたい。おれ今これにワクワクしてるかも!とか目が輝いてるかも!とか。「ルーティーンは秒で終わらして、俺は俺の生命力をあげろ」が今月の標語。俺にしかできないかも!ってひらめいて、世紀の大発見みたいなのをやって毎日新しくいたいね
既存研究を何食わぬ顔で出してもそれは研究じゃないから、誰にも渡したくないけど発表するぜ、さあ世界聴いてください!!ぐらいの思考が僕には重要かもなんて思ってる。(少なくとも卒論を書いてる時にファーストアルバムを作ってたので)当たり前のことかもしれないけど意外と忘れちゃうのよね

なくそうとして出るものが個性

引用「なくそうとして出るものが個性。個性っていうものを表現しようとするとモノマネの人に真似されちゃうようなものになっちゃう。」

アイコニックってなんだろう。求められる人物像を差し上げて、それでなお実験し続けるPOPアーティストはかっこいい。作ろうとしているとそれはすぐにボロが出る。素の自分で勝負したいこの頃です。

PERFECT DAYS最高だった

カテゴリを打ち消すことで届かないことがある/自覚について

引用:「注意が必要な表現の一つとして「LGBT映画ではなく」などが書かれている。カテゴリを打ち消したいという自分自身の偏見がないか見直しましょう。」
カテゴリーを打ち消すこととカテゴリーを打ち出すことの違いについて考えている。やっぱり自覚の問題なんだよな。そこの問題の周辺でぐるぐるしている。

クィア映画批評と私を巡るごく個人的な断層


「わたしたちは誰を好きになってもいいし、誰も好きにならなくてもいい」

ミューズは溺れない

映画「ミューズは溺れない」めーーちゃみたいですけど、あのー公式さんどこでみれますか。Blu-ray待つしかないですかね今は…

ヌル庵、nullな茶屋にぶち込まれて危うく死ぬところだった

非物質的なヌルにぶち込まれて感じる侘び寂び最高だったな。
茶屋は異質な空間。その異質感を出すために扉が小さかったり、狭い空間だったりするのだろうか、勝手に想像で言うけど。静かさを見つめることで、一種のトランス状態に落ちるための空間装置だったのではないか。そんな、茶屋というヴァナキュラー的民藝(今回覚えた単語)の持つ個性の中に、物質が歪み、反射によって光が曲がり、地鳴りのようなスピーカーが非物質的な世界を作るヌルな世界と見事に融合してた。多分あそこで瞑想したらこの世のもの以外のものが見えるし、なんなら、危うく死ぬところだった。

ベーコンエピで死ぬほど泣いた

ご機嫌な帰り道にふと流した初見の曲の歌詞が思いのほかよくて、どんどん引き込まれて、あれ?ここに僕がいるな…?、あれ?好きな人がいるな…???ってなって気づいたら泣いていた。…こういうふとした瞬間に気づいちゃうパターンが一番ダメなんだよな…グググ、、、、
自分のための曲だなんておこがましくて、言っちゃいけないってわかってるけど、言いたくなっちゃうぐらい自分がそこにいるし、好きな人がいるんだよ..

乱文失礼しました

小原さんがTwitterでまたいい投稿してる。なかよくなるって何でこんなに難しいんだろう。ずっと僕の恋愛はワンパターン。この人のこと知りたいな。この人の思考のぞいてみたいな。この人だったらどう考えるかな、なんてしてるうちに好きになる。紅葉みたいに勝手にシーズンが来て枯れちゃう。最近はそこに新しいパターンが追加。「この人と人生交換こしてもいいかもなって人と一緒になりたい」←new!

https://twitter.com/obrban/status/1743577213730189597?s=20

STEVE REICH

そういえば落合先生もライヒ聞いてて嬉しくなったな

年明けENERGY01を見てからはライヒとかHASYMOよく聴いてたな。今はasyncのLP盤が喉から手が出るほど欲しい。

サンプリングについて

サンプリング、タイプビート騒動でだいぶ心にきて沈んでる。どこからが作曲でどこまでがどこからパクリなのか。どこからオリジナルなのか。
今回の騒動については責任の所在も、サンプリングの仕方も、愛の所在もちょっと歪で、問題になるのはしょうがないよなという感じではあるんだけど、やっぱり、自分自身のサンプリング手法の古傷にしみてくる。(それに昔書いたタイプビートの記事とかが回ったりしててそれはそれでつらい、書いたのだいぶ前だし…)
がっつり大ネタとして捨て身の覚悟でサンプリングする曲だってあっていいじゃんという気持ちがある反面、引き直してもがっつり使う場合はクリアランスしましょうねというのは確かにそうだ。
powfuのdeath bedもヒットしてからのクレジットだったりする新世代の光がありつつ、本人に伝えてなければ、盗用になる。サンプリング文化も愛したいけど、あの時やったOOっぽいはリスペクトか、オマージュか?愛のないオマージュの息は短いぜ。自分が許せないのならきっとそれはずっと許せないぜ。
もうさ、落ち込んでる暇もないからさ、アーカイブが無限に残り続けてデジタルタトゥーになるこの世界で、すーーーぐ影響を受けちゃう俺は、学んで学んで学んでx100、思想を自分で塗り替えていくしかないよね。

青春は過ぎ去った時に振り返ってみて、ああ青春だったかもなと気づくものだから、作ろうとしてはいけないのかもしれない

落合先生のNewsZeroの卒業で、青春だった言ってたのが印象的だった。そうだ、別に青春作りに行けばいいんだ、俺なりの人生何度目かの青春作るぞ!なんて思ってたけど、いつか庵野秀明が言ってた青春は気づいたら過ぎ去ってるもの、という言葉を思い出す。
作ろうとかそういうものじゃないな。
でも作ろうって思ってやるぐらい、
今俺は音楽に集中したいってこと。ユーノウ?

Akusaくん、夢が叶ったってTwitterで言ってたな。周りで夢を叶えていく人が多いな。仲間として全力で乗っかっていけるののっかりたいし、普通に応援したいな。夢の温度が乗った言葉や表情はこの世界でいちばんつよい。いちばん最強。もう語彙力なくなるぐらい最高なことなの。

灰色の青春

去年の夏から書いていた曲。タイトルは(灰色の)青春。今日話していて完全に欠けていたピースが埋まった感じがあった。
青春なんて自分の中になくて、誰かの中に自分を反射させてみたり、時代の中で着飾ったものだったり、時間の中にある一瞬の木漏れ日だったり、そういうものに宿っていて、その時それが青春なんてわからない。振り返った時に染みていたり、ゆらゆらと存在したあの記憶のことをいうのかもしれない。キラキラしてる普通の中にある。今日の話ももうすでに染みてしまったから多分時間が経っていくたびに色が変化していって青春になるかもしれない。青春は僕からでるものじゃない。ある意味では僕の青春は君そのものだったかもしれない。

哀れなるものたち

(ネタバレ含みます)
無垢に快楽と知を求める人間の哲学入門。
観終わった後、数日間、脳みそが改造されてしまった。
(心を開放していたベラの世界と、現実の閉ざされた心の世界のギャップに、数日間、違和感を感じるほど。通り行く人々がすごい異質に感じてた。)
ピュアに何かを追い求めている人に惹かれているのは、自分がまだそうなれてないからかな。
好きな人の前では一度気持ち悪くならないといけないみたいなことを聞いたことがあって、それは普段意識してないこととかを無意識にしてしまうみたいな話なのかなと思ってたけど、夢中になればなるほど常軌を逸していくということなんだと思った。主人公のベラの純真な探究心は、社会の規範からもモラルからも自由。だかそれは周りから見れば常軌を逸している。
でもそれはその人の人生を変えている過程そのもの。
愛すべきPOOR THINGSなのだ。

岡村靖幸「元気ですツアー」

元気ですツアー2回目。岡村ちゃんのライブで一回のツアー2回いったのは初めて。
青春って1,2,3ジャンプ!って歌詞はやっぱ天才。
poorthingの強烈ジャンプと謎につながってしまった。
ちなみにPorrthingsも岡村ちゃんも同日に見たので、脳がパンクするかと思ったよ。

今月、読んだ本(5冊)

・文藝1月号
・坂本龍一「音楽は自由にする」
・坂本龍一「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」
・堀江 敏幸「もののはずみ 」
・小澤 征爾「音楽」
・旅の詩集

積読書籍一覧

「三島由紀夫」とはなにものだったのか

今月の散文

全てを愛で包み込めたら
それが一番最高
だけどそうならないこともある。

愛に見えることも見方によっては、
愛じゃないかもしれない。
愛から放たれたその言葉は
あの人にとっては愛じゃないかもしれない。
あのリンゴが右からみた視点と
左から見た視点が混在しているように。

思考や、言葉は、
世界にただ実在しているわけではないから、
あの絵の世界のりんごのように
様々な視点で変容し、形を変えていく。

もちろん、全て愛で包めたらいいけど、
その愛もその人を傷つける、
圧倒的なものになるかもしれない。

じゃあ僕らはどう愛で生きていきましょうか。
歪んだ世界のお面を、
絶え間ない愛の絶望を、
おんぶしながら生きてくしかないのでしょうか。

(歌がはじまる)
汽笛が出発の合図
心が弾けるモノローグ
I said love you
She/He said love you

okkaaa/構想I

やべこれ書いてたら寝れなくなちゃった。また2月に会いましょう。


他愛もない独白を読んでくれてありがとうございます。個人的な発信ではありますが、サポートしてくださる皆様に感謝しています。本当にありがとうございます。