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次の家 その4

色々な前置きを全て省き、進みつつある家の開拓を当日の勢いのまま残しておきたい。
この前段階に3つほど段階を踏んでいる気がするので「その4」

その1:発見・探検・妄想編
その2:無限草刈り編
その3:床下白蟻編

1〜3は永久に詳細が語られない可能性もあるけれど、全て序章に過ぎず、今もなお全て戦いの最中。激しい夏がようやく収束してきた。

スローライフはまだない。
でも幸せはありそうだ。

少しずつインフラを整えて始めた。
ほんの少しずつだけど進んでいく。

今日は1週間ぶりに広大な庭の様子を見にきた。

ハァ〜!!またはえてる…。

数日前にどれだけむしり取っても、久々に様子を見に行くとボーボーに生えている草たち。刈り取っているはずが、メンタルがじわじわ刈り取られ始める。そういう季節だった。

「流石に日中仕事もあるし、庭の管理めっちゃ厳しいかも。」そう判断して、先日、管理の指導してくれる人を見つけ、アドバイスをいただくことになった。

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草むしりをしながら、良い空気に出会うこともある。

今の時期15時を過ぎたあたりから山の影が庭に落ちてくる。狭い谷なので、山の影がゆっくり雑草たちを覆っていくところが見える。

この時間の静けさが怖くもあり、ぞわぞわする。

けれど、嫌いじゃない。

水の音だけが聞こえる。ぶちりと草をむしる音と、湧水の落ちる音だけ。

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夕刻の窓ガラス。カッコいい。この建具はガラスがミクスチャー。遊び心が透ける。いろんな建具を愛でていきたい。

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作業が本格的にはじまりそうなので、作業台を取り急ぎ作り始めた。簡易的でも広い机があるだけで諸々が効率的になるはず。家の倉庫に余っていた2×4を引っ張り出して組み立てる。

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ガレージの2階の窓を開放してみる。谷の空気が部屋を抜けていく。この日の日中は久々に快晴。正午に溜まった熱気がすぐに抜け、埃も流れて出て行く。

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ガレージ2階のベランダの床はボロボロで足を踏み抜きそう。

でも少し危ないところほど、登ってみたくなる。

柔らかい部分をぶち破らないように気をつけながら乗ってみる。骨に乗っていない部分はやっぱりベコベコ。板を張り替えれば落ち着ける空間になりそう。

小さな机を引っ張り出して、ベランダで晩酌しながら母屋の騒ぎを眺めるみたいな。

これがしたい。

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右手に視線を落とすと、母屋の様子が目に入る。少し生活感のあるものが入るだけでも少し未来が想像できる。母屋は色々な人が行き来できる場所にして、このベランダのある部屋は落ち着ける寝室にするのもありかもしれない。

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寂しくなったらギターを弾く。
数日後に控えたライブの練習を少しだけする。

一人で掃除しているのは寂しいけれど、
寂しくて良い。

誰もいなくて静かで良い。

この日、ようやく電気を契約し、家が明るくなり始めた。

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今までずっと暗かった味噌蔵が灯りが灯って、
ようやく詳細が見えてきた。ここには何を置こう。

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掃き掃除。
まだまだ埃っぽい状況なので履けるときに木屑やカーペットの剥がした繊維の埃を外にかき出し書きだして集めておく。

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夕方谷を下っていくと夕焼けが見える。
谷の中はもう日が陰って落ち着いているのに、街中は、少し遅めの赤い雲。

ひんやりして、静かで、さっと日が落ちる。

本格的に谷に暮らせる日を楽しみにしながら、今日も地道に草をむしる。

オオキヨウ

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