AmazonGo as a Service がついにスタート!

いやー、ついに来ました。AmazonGoの仕組みが提供されるようです。

ここにも書いたように必ず外販されると思ってて、その時はre:Inventでの発表があると信じてここ数年は毎回期待してラスベガスに行ってたんですが、まさかのタイミングで発表です。

まぁ、1号店の公開もre:Invent後だったし、タイミング予想は難しいですね。


既に発表から日数が経過しているので、いろいろなブログでも紹介されてます。

こちらとか、

こちらも。


今回のポイントは、

Amazonによると、システムの設置はAmazonが店舗を視察してからわずか数週間以内に完了するという。

という手軽さ。

カメラやセンサーの必要数や店内照明などの調整とか、商品識別に必要な基準に合わせて微調整して数週間以内は早いんじゃないかな?

ただ、システムの設置であって、商品識別の学習は常時発生しているのではないかと予想してます。なので、システム全体としてはずっと改善を続けていくようなイメージではないかな?。

なお、商品識別精度を上げようとすると毎月約30万〜100万くらいのコストが追加でかかるんじゃないかなと予想してます(Deep Racerでの実体験から最低でもこれくらいは必要かな、と)


そして、やはり早いなと思うのは、

Amazonの公式発表に先駆けて最初に報道したロイターは、さらにAmazonはJust Walk Outを導入したい最初の顧客と「複数の」契約を交わしたと話していることも伝えている。だが、その顧客が誰なのかは同社は明かしていない。

なんと既に導入先は動いているようです。・・・どこが最初にオープンするのか楽しみですね。

追記:空港に出来るそうです。ニューアークリバティー空港が最初にオープンで、他にもラガーディア空港とかドンドン出店していくという発表でした。ニューヨークか・・行ったことないなー


で、スーパーで仮にレジがなくなったとして収支どうなるのかなと考えてみました。当時のシフト表をもとにざっくりとレジ人員を計算。まぁ、シフト表は店全体だけど。

勤務シフト表20_15_200907T_xls__-__互換モード

勤務シフト表20_15_200907T_xls__-__互換モード

チラシの立ち上がり日ということもあり、ピークタイムはレジ4台で、別途品出し要員が2名くらいな感じ。。とある月のレジ部門の給与総額が120万(社員、パート、バイトの合計)くらい。改めて一般社員の支給額見て、申し訳ない安さだなという感じですが、これでも利益出てなかったというのが悲しいところ・・利益率低いとどうにもならんですなー(遠い目

というか、1997年からのデータが残ってるのが我ながらすごい・・・。EXCELでいろいろやってるのも懐かしい。。。(脱線)


レジ部門を0には出来ない(一部は品出しも兼務しているので)ので80〜100万くらいをAmazonGoの仕組みに回すとして、年間960〜1200万。

切り替えると考えると費用的に合わないかなー(苦笑


特に、スーパーの場合、生鮮食料品はどうやって識別するのかという問題があるので再学習の難易度も高そうです。

例えば、精肉でパックされた状態の豚ロースと豚モモを天井からのカメラの画像で識別というのは無理じゃないかな、と。
ましてや、豚コマ切れと豚モモ切り落としを識別って商品によってばらつきあり過ぎで不可能なレベルだと思います。

なのでインストア加工の商品はパッケージでなんとかする方法しかないと思うので、簡単にいうとこんなシールで識別するようになると予想してます。

多分、カラーだとシールのコスト(と色のばらつきありそう)の問題もあるので、白黒のパターンで識別できるようなデザインになるんじゃないかな?

もしくは、ベースカラーは印刷で何種類かに色分けされてて、部門ごとに利用色を決めるとかも考えられるかな?


ただ、そもそもの問題として「既存業態全てにAmazonGoの仕組みは必要なのか?」というのがあって、個人的には既存店舗に入れるというより新しい業態を作った方がいいと思ってます。

ほら、「新しい酒は新しい革袋に盛れ」と言うじゃないですか(前にも書いたな)。

これも以前に書きましたが、今までは店舗出店が不可能だった立地に出店するとか、ピークタイムのアップダウン差が激しいとか、ですね。

大体、ナイトショップじゃなくてコンビニ出てきた時やお茶のペットボトルが出来た時も、最初はみんな「あんな高い金額で売れるわけない」とか「誰がそんな商品にお金出すの?」とか言ってたので、人の感覚なんて便利さによって簡単に変わると思います。


で、これも以前から書いてますが、AmazonGoタイプを導入・運営する場合は次のワードが有効だと考えてます。

・欠品ロスはマヤカシ
・利益PI(PPI)は正義
・出来ていることを想像の斜め上のレベルで伸ばす
・販促ではなく便利さで集客
・店長の給与は通常店舗の2倍

これから色々な企業が参入して、知見が溜まっていくと思うので楽しみですねー。


最後に、AmazonGoタイプのお店が出来た場合に生まれるであろう新しい業態というか店舗タイプの予想を書いておきます(当たるかな?

空港待合店舗

既に出来てますが(笑
飛行機利用しているという段階で客層的にカード保持率が高く、安売りを狙ってる層ではないので利益率を確保しやすいかな、と。


駅乗り換え通路店舗

都市部とか地方都市の中心地でしか無理かもしれませんが、乗降客が多いけどピークの差が激しくて人を雇っての運営がなかなか難しいというケースです。

この場合、店舗レイアウトはかなり変わったものになると思います。もしくは長い通路が全部売り場とか。

例えば、SUICAで入る場合10円課金しポイントに変換。何も買わなければポイントのままで、いつか買い物をすればポイント利用とかならSUICAでもいけると思います。


買い物電車

地方の場合、郊外電車などのある一定範囲で運行しているような路線で、乗車率はあまり高くないというのが結構あると思います。

その中の1両(若しくは半両)が食堂車ならぬ買い物車になると、有効利用できるんじゃないかな、と。

まぁ、この場合、車両編成が結構大変になるのと、電車が動いている時に人が歩き回るという問題点があるので、あまり揺れなくて加減速が少ないというある意味矛盾する状況が前提になりそうなのが難しいところですね。

まだ、新幹線の車内販売の代わりに車両接続部分に作った方が需要あるかもですかね。


路線バスはお菓子天国

運転席近くの座席2つくらいを潰して、お菓子を陳列する棚を設置しておくと面白そうなんですよね。電源の問題もあるので、基本的に非冷の商品ばかりにはなりますが。


庭先コンビニ

民家の前に自動販売機があるのをみた頃あると思います。あれは大体の場合場所歌詞だったりするので、補充はベンダーがやってるんですね。(まぁ、自分で自販機購入して、安いドリンク仕入れて売ってるケースもあると思いますが、多分、既に割りに合わなくなってるはず。。)

同じような感じで、高齢化になって自動車を処分した場合、ガレージが丸々空いちゃうわけです。そこに入るサイズの店舗を作ると、近くの方は来やすく(そういう地域なので、周りも高齢化してるはず)、設置したオーナーの収入にもつながるという感じです。

補充はベンダーが担当ですね。多分、そういう補充業務を取っていかないと事業的に厳しいんじゃないかなと思ってます。


ということで、色々書いてきましたが、今年のre:Inventでも追加情報でるか、re:MARSの方で出るか、そもそもイベント時代が開催されないか(新型コロナウイルス)・・・

「買うために(店に)移動する」じゃなくて、「移動してるついでに買う」という既存物理店舗が透明化していく過程だと思っているので、まだまだ注目が必要です!

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