私の趣味の一つ、俳句。 俳句を趣味・・・と意識し始めたのは、大学院博士後期課程在籍中でのこと。 そのときの指導教官から、 「君の研究報告はロジカルだけど、面白みがないし、雅さがない。何か雅さを醸し出せるような趣味でも持ちなさい」 という、冗談なのかまじめなのかよくわからないアドバイスがきっかけ。 ・・・ずいぶん昔に、・・・中学生の頃^^ 国語の授業で、短歌を作るという活動があったのだが、 その時に詠んだ短歌を、① 先生が褒めてくれたことが、この時に急に思い出して、さらに、こ
2月10日、言語社会学者の鈴木孝夫先生が亡くなられました。 鈴木先生のお名前は、学部時代の社会学ゼミで、課題図書の一つとして指導教官から紹介されたときに知りました。 それ以来、鈴木先生のファンに勝手になっていまして、大学院(修士)進学にあたり、鈴木先生がいらっしゃった大学を選んだこともあります(その大学院には進学できたのですが、私が入った時に鈴木先生はその大学を退職されてしまったので残念ながら講義を受けることができませんでしたが)。 最近では、都内の日本語学校の講演会や
渡辺信一郎『中華の成立』岩波新書、2019年刊 2年前に岩波新書で始まった「シリーズ中国の歴史」の第1巻。 30年ぐらい前に講談社文庫から出た陳舜臣の『中国の歴史』を読んだことがあるので、 勝手ながら「おっ!岩波もシリーズとして出すか。それも新書で!」と妙な期待感を抱きながらも、2021年の今年になって、ようやく手にして読みました。 この第1巻のお題は、「中国」とは何か。 冒頭に梁啓超の『中国史』から、国名に関する記述の引用があるが、そもそも彼が生きている時代までは
以前留学生の授業担当の非常勤講師として勤めていた大学で、 そこでの同僚の先生が、日本文化で多彩な趣味がある方で、 その方から日本の伝統製本法である和綴じ本の技術を教えてもらいました。 それは2年前のことでしたが、 今年2020年。 当初は、1年で10冊ぐらい製作できればいいかなと思っていましたが、 ナント38冊も作りました^^ 和紙の文様は非常に多種多様。 文様色合い艶やかな友禅和紙。 シンプルなのにぐぐっと引き込まれる民芸紙。 あれを綴じるならこれかな、
2020年も残すところ今日入れて、2日。 高浜虚子の、 コレラ船いつまで沖に繋り居る をもじって、 コロナ禍いつまで辺りに居座る 2月の終わりに勤務していた日本語学校が突然の休校。 そして、日本語教師としてステップアップしたいという思惑が大枠にあっての退職からの就活。 しかし、ほどなく緊急事態宣言発令、外出自粛、求人激減でなかなか決まらない転職。 7月にようやく決まった新しい勤務校。 隣の芝生は青く見えるというが、本当に青かったとかなり満足。 天下の愚策の
甘くておいしい、皮を剝くだけで簡単に食べられる。 手も汚れないし、お手軽な果物といえば、バナナ。 そんなバナナから、なんと「南北問題」にも似たような構造的搾取の歴史と、日本と東南アジアの歪んだ関係がみられると世に問うた名著があります。 『バナナと日本人』 鶴見良行著、岩波新書 1982年刊 副題に「フィリピン農園と食卓のあいだ」とあります。「食卓」には、「日本のごくありふれた一般家庭の食卓」という含意があると思います。 日本人のバナナ好きが、アメリカ3社+日本1社の
声を出して読みたくなる日本語・・・に倣ったわけじゃないですが、 読書していると、ふと「あー、この文章いいなぁ」とか、「この物語の冒頭、なんか心に残る。カッコいい!」と思うことって、ありませんか? そういう時は、本そのものに線を引いたり、マーカーしたり、折り目をつけたりと、「また味わいたい」「読んだという足跡をつけたい」と思ったりしますが、せっかくだから、名文家っぽく、自分の手で書いて浸りたい・・・なんてことをしたくなります。 今まではけっこう普通の大学ノートを「読書
駄洒落です。オヤジギャグです^^; 今日9月26日は小泉八雲忌。 小泉八雲という名を初めて知ったのは、こよなく尊敬し愛してやまない歌って踊れる噺家?のさだまさし様のコンサートで。 さだまさし様が小泉八雲の「日本人の微笑み」という文章を紹介して下さり、それを聞いて、全文読みたい!と思って、文庫本を買ったのがきっかけです。 小泉八雲、ラフカディオ・ハーン。明治に日本に来て、日本の生活に溶け込む中、日本の文化、芸術、伝統に魅了され、民間に伝わる昔話などを収集したり、研究
最近、朝活の中国語音読講座で、「封神演義」が話題になりました。 発音指導してくれている中国語の先生が話題にしてくれたのですが、 いわば原書からではなく、 「皆さん、このマンガを知っていますか?」 と週刊ジャンプでかなり以前に連載されていたマンガの方で紹介してくれました^^。 私は連載をリアルタイムで読んで楽しんでいたので、わぁーなつかしい!とうれしかったです。 日本人がマンガで紹介するならわかるけど、まさか中国人の先生からその切り口で来られたのは、ある意味新鮮。
季節の到来の感じ方は人それぞれ。 〇〇の解禁日で感じることもあれば、 朝晩の気温の変わりようで感じることもあれば、 「今日は何を着て行こうか」で感じることもある。 コロナ禍で、あまり外出もしない、外のイベントにも行けていない今、 「あれ?春終わった?えっ?梅雨?梅雨長いなぁ~わ!暑い!まだ残暑?で、もう9月だよ。あと今年は3カ月だよ!」 みたいな感じで、人も社会も止まっているような状態の中でも自然の季節は動いているし、去れば来る。 俳句の世界では、季語という、季
4月の緊急事態宣言からの自粛期間中、 以前非常勤で勤務していた大学の元同僚の先生が、zoomを使ったオンライン講座を主宰したと聞き、そのうち一つの、朝7時からの12分だけの中国語発音講座を受講していました。 現在も継続中。。。 教材は、「三字経」。 これって、中国の児童教育でも必ずといってもいいほど、暗唱させられるものらしく、これで文字や歴史も学んじゃおうというもの。 中国語学習者にとっても、発音に特化した練習だと思えば、なかなかよい。 日本語教育でもこういうもの