伝わると期待せず距離をおく

 ネット上で発信をしていると、急に何かこちらに不満があるらしい人から全く理解不能な難癖と攻撃的な言葉を吐きかけられることがある。
 これはネットではよくあることだが、なまじっか相手が日本語で訴えかけてくることから言葉が通じると思い、まともに取り合ってしまうことがある。しかし、これはあまりよくない。
 それは相手に期待し過ぎだ。少し落ち着いて「自分がそんなことを赤の他人に急にやるか」と考えてみよう。明らかに異常だ。
 この「相手に期待しすぎ」という観点に違和感があるなら、しばらくその相手と会話を続けてみるとわかる。おそらくズレた要求と返答と憤りがぶちまけられるだけで話にならないだろう。
 これは性格ももちろんあるが、知能的な部分が大きく影響していると思う。一説によるとIQが20違うと話がほぼ通じず、10違うと「違う言語で意思疎通する」程度のストレスがかかるという。そのストレスにブチ切れて攻撃的になる人が、難癖をつけてくる人に多いように観察している。
 人はネットもリアルもある種の「モード」でIQ的なものを切り替えている気がするが、私はある部分は欠落していて、ある部分は尖って……と、凸凹が激しいタイプなので、欠落部分に関しては「大人しく素直に」をモットーに、でしゃばらないように気をつけているものの、尖っている部分に関して話が噛み合わないことが多く、困ることが多い。
 いや、困ってはいるが、その噛み合わなさがこうして物申す系記事の主題になっているので完全な無駄ではないが、いささかしんどいという感じか。欠落が問題なのではなく、欠落部分をどう受け入れ対処するか、その人間の性質の違いによって問題になることがあるように思う。
 たまに「相手を犬と思え」という人もいるし、それも対処法としてはわかるが、相手が日本語を話していると咄嗟に犬に思うのは難しい。
 しかし冷静になって考えると、そもそもその相手が自分以上に頭が良かったり良識があるなら、そんな意味不明な難癖を急に叩きつけてきたりはしないので、犬と考えるくらいでちょうど良いのかもしれない。ちょっとでも危険な臭いがしたら、すぐに「あ、アレか」と噛みつかれるまえにスッと距離を取っておいたほうがいい。
 謎の不満をこちらにぶつけてくるのは、行為自体が異常なのはもちろんのこと「自分がやっている行為が迷惑なもの」だと相手の立場に立って考える力もないのだろう。仮に確信してやっていたとしても、まず話にならない。距離を取ろう。
 テレビのコンテンツはその手の人含め、不特定多数の人を相手にするので、ここに「層」という考え方をもうけて対処しているようだ。また別の記事で取り扱う。
 ひとまずは、そういう相手と自分は「悪い意味で全く違う」と考えるとする。いい意味で違い、そのことによって適切な指摘があるなら学びを得たり、尊敬したりもできるが、悪い意味で違う場合は災害のようなものだ。興味本位で近づいて怪我をしたりしないよう、程よく距離を取って、シンプルに関わらないようにしたほうが吉だろう。

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