論理フレームの空、雨、傘について
何か物事を考え人に向かって発信する際、論理が飛躍すると(感覚が近い人以外)その論についていけなくなるが、それを防ぐために論理フレームワークがある。フレームワークとは型に当てはめた、まとめのようなものだ。
代表的なフレームワークに、空雨傘があるが、空雨傘の論理フレームワークはそのシンプルさゆえ、慣れていない人には論理の飛躍が起きやすい。
では、論理に飛躍が起きない論理の達人が、どういう感覚で物事を捉えるのか、空雨傘に当てはめて考えてみよう。
空は事実、視覚的に確実なもの
空は事実どうなっているかを問うものだが、ここに自分勝手な予想を混ぜてしまうことが多い。
誰でも確実に事実だけを取り出そうとするなら、視覚的に確実なものだけにする。それは画像であったり、表であったり、数値であったり、誰が見ても視覚的に認識可能なものだ。視覚化してそれしかありえない状態のものだ。
雨は予想、脳内での視覚イメージ変化
次の雨は予想である。予想は簡単であるが、精度や確度の高い予想となると極めて難しい。それが簡単にできるなら誰でも大金持ちだ。
しかし、あまり外さない人というのは割といる。その人達は経験が豊富か、歴史的な知識を膨大に持っていることが多くて、きっかけから法則を見抜く。
そのきっかけをきっかけとして捉えるためにはまず経験や知識が必要だが、逆に言えば、精度や確度を高くしようとするなら経験や知識さえあれば良いことになる。
そして、事実としてのきっかけがどのように変化していくのか脳内で視覚イメージを変化させて予想を立てていく。
傘は行動、変化への対応行動
傘はどういう行動を取るかだが、雨で予想、つまり脳内で変化させた視覚イメージに向かって最も適切な行動を取っていく。
非論理的な人は予想を立てたところで、それを結論と思い込んで止まり「心配だ、心配だ」言うだけだったりするが、「どういう行動をするか決める」ことこそが結論と言っていい。
事実から予想を立てて、それに向かって最適な行動として何をするのか、それを明確にすることで論理展開は完了する。行動が伴わないならただの机上の空論でしかない。
これまで意識したことがないのなら、まずは「どういう行動を取るか」まで必ず考えるようにしてみると、認識が大きく変わることになると思う。
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