大人になるとゲームが楽しめなくなる理由

 大人になると普通の趣味でも子供の時ほど楽しめなくなる。特にゲームは顕著で、ほとんどのゲームが楽しめなくなる。「昔はあんなに楽しめたのに」と嘆きの声もネットでよく見かける。その原因と克服法を考えてみた。

時間の制約
 大人になると仕事や家庭の責任が増え時間が限られる。これによって継続的なプレイが難しくなり、以前ほどの没頭感が得られなくなる。逆に短時間でいつでもどこでもプレイできるものであれば大人になってもからでも楽しめる可能性がある。
 JRPGのコスプレしたような異様な格好のキャラ共が織りなす(無駄にややこしい)人間関係による、お涙頂戴、正義の主張系にはもとから馴染めず、子供の頃からキツかったが、大人になってからはもっとキツくなった。
 一方で、クラロワのように隙間時間でドライに遊べる戦略的なゲームならまだまだ楽しめる大人も多そうだ。
 長大なストーリーや世界観を楽しむ系のゲームの場合、子供の時とは現実的に使える時間と楽しさの比率がまるで違うため、ゲームの取り組み方も根本から変える必要がある。昔のように楽しめないのは残念だが、一部特殊な人を除きそれが現実だ。
 ゲーム時間を日ごと、週ごとに予定に組み込むことで、仕事や家庭の責任をこなしながらも、ゲームを楽しむ時間を確保するようにしていく。ゲームをタスク、フロー化して時間を有効に使うようにするのだ。
 もう「嫌なもの」「仕事」に取り組むのと同じような感覚で始めるくらい割り切った方がいい。やっているうちに「仕事よりはマシ」と思えるようになるかも知れないし、ずっとやりたいと思えるくらいの面白さがどこかで見つかるかも知れない。

物事への集中力の低下
 歳を重ねると多くのことに注意が分散され、物事への集中力が低下する。ゲームにも以前ほど集中できなくなるので、もうこれからは「ゲームは集中のための訓練」と割り切り、マインドフルネスを取り入れてみるのはどうか。
 ゲームに集中する前に、瞑想や深呼吸などのマインドフルネス活動を行うことで、集中力を高め、ゲームにより深く集中することができるようになるかも知れない。

成長と優先順位の変化
 大人になると趣味の優先順位が変わる。新しい興味や責任が生まれ、以前のようにゲームが最優先ではなくなる。
 だから、むしろ多様な趣味を楽しんでみてはどうか。新しい趣味や興味を取り入れつつ、ゲームを含む多様な活動を楽しむことで、趣味の幅を広げ、ゲームでしか味わえない楽しさを際立たせ、見つけやすくなる可能性もある。

 大人になるとゲームが楽しめなくなる理由は多々あるが、仕事や訓練のような管理方法を取り入れることで、何かしらの楽しみを見出すことができるかも知れない。
 中途半端に過去の輝き、興奮を再現しようとしても、加齢によって経験も現実もまるで変わってしまっているので、ここはもう割り切って、完全に新しいアプローチに切り替えたほうが良いだろう。
 ゲームはストレス発散やリラックスの手段として、薬のように活用するのが良いのかも知れない。

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