コーネル式ノート術はエクセルで

 ノート術系の話題を見かけるとすぐにデジタル化を考えてしまう癖がある。「それがデジタルではダメな理由は一体何か」と、理由を考える感じだ。
 個人的にデジタルではどうしようもない場合においてのみアナログノートを使うことを検討すればいいと思っている。そうじゃないと手書きする意味がない。
 文字が汚いというコンプレックスも影響しているのだろうが、手書きは労力が大き過ぎて、手書きする意味が確実に存在しないと続かない。
 先日「コーネル式ノート術」というものを見かけた。これはノート1ページを「ノート」「キュー」「サマリー」の三つの欄に分けて学習効果を高めるというものだ。
 ノート欄は内容を書き溜め、キュー欄は要点の書き出し、サマリー欄で全体のまとめを行う。
 一眼見て「エクセルで良さそう」と思ってしまった(もちろん、Googleスプレッドシートでも可)印刷範囲をA4と決めておけば、印刷にも耐えられるので、スクラップ帳もすぐ作れる。モニターだと学習効果が薄いと思うなら印刷するといい。
 手書きの方が速いとか、手書きじゃないと記憶に定着しない、資料を見ながらだとキーボードが打ちにくい……というのであれば、まずは殴り書きの手書きでいいのでチラシの裏やメモ帳にでも書き出しておいて、それを後から清書としてエクセルに必要な内容を書き出していくだけで良い。
 最初から丁寧に文字を書いていくよりは、殴り書きからのエクセル清書の方が時間もかからず、綺麗なものができる。しかもエクセルデータにしておけば、簡単に文字検索や置換ができる。これはアナログノートでは綺麗な文字で書いてスキャンしてOCRするしかなさそうだ。
 この「コーネル式ノート術」はサマリーを作る際に記憶への定着や内容の理解が進むそうなので、単純に「書いて覚えよう」的なものではない。だから、記憶と理解の助けになるなら書式やツールに関しては参考までにとどめ、自分が最適と思える形で自由にやってしまえばいいと思う。なんならレイアウトは無視して、プレーンテキストの小見出しで「ノート」「キュー」「サマリー」と書いて、それぞれに書き出しておけばいいくらいだと思う。
 個人的にコーネル式ノート術は理解のための補助として考えているので、もし暗記的なツールを作りたいなら、自分で問題集を作って、何度も解き直すようにすると思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?