ベリトランスの卒業と、SBI大学院大学 特任教授の就任について

(2016年2月21日のfacebook noteからの移設です)

昨年の10月に、ベリトランス株式会社 代表取締役を退任し、Co-Founder Fellowとして、主に政策提言などに関わる活動を実施しておりましたが、 2016年2月24日を持ちまして、取締役も辞任することと致しました。
主な理由は、10月以降の主活動だった行政関連の各種活動が一段落したためですが、今回の意思決定の背中を押してくれたのは、新体制に移管後も、システム・サービスが安定的に提供され続け、社会インフラとしての役割をしっかりと果たしていることが確認できたためです。
並行して進めているアカデミックな活動については、2008年の開学から教員を務めているSBI大学院大学において、2月に特任教授に任命いただきました。
10月以降の活動の中で、再確認をしたことは、自分で考えていた以上に、「金融」というものが好きだということです。また、インターネットを活用したイノベーションというのは、自らの根幹であることも再確認しました。
そして、知行合一です。やはり研究するだけではなく、それを実践しなければなりません。
今後も、ライフワークでもある”Internet” x “金融” つまりFintech分野において、新たな挑戦を続けていきたいと思います。
私は、1998年から約18年間、ベリトランスグループ一筋ですが、この間に、様々なことがありました。
2001年には、当時の親会社である米国CyberCachが、経営破綻し、翌年、SBIグループからの大型資本注入での再建のもと、2年後の2004年に業界初の上場にこぎつけることができました。
その翌年には、現在の経営体制に繋がる、大幅な若返りを図り、以降は、日本初、世界初というサービスを幾つもリリースすることができました。
2012年に、イーコンテクストとの経営統合による大型業界再編の口火を切り、翌年末には、香港上場を果たしました。
それぞれは、ともに働く仲間や、他の卒業生の皆さん、グループ内外のパートナーの方々とともに、果たしていった良い思い出です。
これからも、友人として、ともに業界を牽引した仲間として、お付き合いできると嬉しく思います。
以下は、先週に、ともに働く仲間に伝えたメッセージです。結局、いつも話しているものと全く同じになってしまったのですが、卒業生の皆さんにも、お伝えしたく、敢えてこちらにも掲載させていただきます。
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皆さんには、社会インフラに携わる誇りと、一人一人が、そのインフラの一翼をになっているという当事者意識を持って、仕事にあたっていただきたいと考えています。
「24時間・365日、障害が発生していないか気を配り、万が一の時には対応にあたる」
「チャージバックの発生において、消費者・マーチャント・カード会社等 との調整にあたる」
「競合との値段競争の中、当社の品質をマーチャントに理解していただく」
「普段は接さないような大きな資金移動を、毎月、誤り・遅滞なく送金していく」など
あげていけばキリはありませんが、いずれも、一つ一つは細かいですが、神経を使う大変な業務です。その積み重ねが、日本の EC決済インフラを支えています。
冒頭にお伝えしたように、経営体制が変わっても、ビクともしない現場力を支えているのは、皆さん一人一人の献身的な努力です。
会社や組織に依存するのではなく、それぞれが、自発的に考え、インフラの一翼をになっているというのして矜持をもって、仕事にあたっていただきたいと思います。
「会社が何をしてくれるかでなく、”社会”に何ができるかを常に考えて、行動していただきたい。」
これが、私からの最後のそして一貫したメッセージです。
清く正しく、誇り高く、それでいて強い!
そんなベリトランスで、あり続けていただくことを期待しています。
ともに働け、幸せでした。長い期間、本当にありがとうございました!
沖田 貴史 Co-founder | VeriTrans Inc.
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以降の連絡先は、以下の通りです。ぜひ、引き続き、よろしくお願い致します。
SBI大学院大学 経営管理研究科 http://www.sbi-u.ac.jp/
takashi.okita@mba.sbi-u.ac.jp

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