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2020年度秋田レクチャー記録 #1

今日は秋田でのレクチャーシリーズの第1回目だった。僕はプログラムコーディネーターで、ゲストは、うなぎの寝床の白水くんと、手工業デザイナーの大治さん。

白水くんは、丁寧に言葉でもって仕組みやモノを紐解き再構築を行える人で、大治さんはモノの強さを信じて、言葉ではなくモノを通じて提示しようとする人。その他にも、チームで動く白水くんに対して、個として向き合う大治さん。次々と新たな動きで地域の淀みを整えていく白水さんに対し、ある意味、愚直にプロダクトデザインという切り口から出入りする大治さん。僕の中では非常に対照的な活動をする二人との時間だった。

ただ、こうやって書くとまるで正反対の二人のように思えるかもしれないけれど、そうではない。二人が同じ視点を持ちながらもそれぞれのアプローチをしているだけということが話をきくと分かってくる。

白水くんが『Nativescape』と名付け、大治さんは『におい』と表そうとしているものは、いずれもルーツを軸に未来で繋がる道をものづくりをとおして通すことであり、地域やそのものづくりのルーツから現在までの文脈を大切にしながら、これからの生活との接点を切り開こうとする姿勢は非常に近しいものである。

一応、受講生にも録画・撮影を禁じている手前、ここに書くのはこの話の導入みたいなところで、ここまでだけど、今回の初回のテーマである「未来の探り方」というテーマの上で、地域とその土地でのものづくりのこれからを考える濃密な3時間強だった。

白水くん、大治さん、ご登壇ありがとうございました。

次は『ブランドとは』とテーマに、ゲストは、300年を超えて家業を守り育てる中川政七さんと、3年前に女性に寄り添う台湾漢方のブランドを立ち上げた小林百絵さん。時間の差でいえば100倍あるけれど、いま二人がブランドを築き、続ける上で大切にしていることとはなんなのか。これまた対照的な二人に話を聞けることを僕自身、非常に楽しみにしてる。