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異文化を超える

最近、外国人向けの専門学校で
日本のルールを教える授業をしている。

これまでは中国の子達がほとんどだったが
ベトナムの子達も増えてきているらしい。

中国の子達は、漢字を知っているので
まだ馴染みやすいようだが
ベトナムの子達は漢字も初めて。
さらに、ひらがな、カタカナと
日本語の摩訶不思議な世界に
溺れてしまうようだ。

日本語もおぼつかない上に
さらに法律用語となると
漢字満載。
日本人でも嫌になるくらいだ。

できるだけ簡単な日本語を使って
わかりやすく話さなくてはならない。

コロナ禍でオンライン授業となり
画面の向こうで
なかなか顔を見せない子も多い。

質問をしながら
相手の声にじっと耳をすませる。

そして彼らの声が緩むのを待つ。
このちょっとした声の変化を感じるだけでも
授業をしている側にとってはうれしいことだったりする。

コロナ禍の影響で
アルバイトもしずらい環境の中
日本に滞在している彼らにとっては
過酷な環境になっている。

それでもなお日本で働きたいと言っている彼らが
どうか自分の望む就職先が見つかりますように。

ルールはそれぞれが心地よく住める状況を
互いに作っていくものだと思っている。

彼らが心地よく住むことができるルールは
結果、私たち日本人にとっても住みやすいものとなるはずだ。

いい、悪い、の2原論でなく
いろんな価値観を含めて、
それでもみんなが幸せなれる空間。

日本はそんな状況を作れる国だと
私は思っている。


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