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4月の旬:愛知県碧南市の新玉ねぎ


・新玉ねぎについて

新玉ねぎはヒガンバナ科のネギ属の中の辛味品種のものを、辛味を抑え品種改良を施した早生種と言われており、ネギやにんにく、らっきょうと同じ属性となります。知らない人も多いかもしれませんが、新玉ねぎと玉ねぎは同じ食材で、新玉ねぎは乾燥をさせることなく出荷されますが、通常の玉ねぎは収穫後に保存性を高めるために乾燥させてから出荷されます。両者の味も異なり、水分を多く含みやわらかく辛みが少ないのが特徴の新玉ねぎに対し、1か月ほど皮を乾燥させる玉ねぎは水分量も少なめで辛味があるのが特徴です。

・産地とシーズン

新たまねぎは静岡県が国内での生産量も多い地域になります。そのほか、熊本県や愛知県、兵庫県淡路島などが挙げられます。収穫シーズンは静岡県が最初で、1月上旬から販売をスタート。それに続き、新潟県や熊本県からも出荷され、6月下旬まで楽しむことができます。これらの地域は温暖な気候と豊かな土壌が整っていることから、新玉ねぎの生産に適した場所となっています。

・新鮮な新玉ねぎの見分け方

表面にツヤがあり、かたく締まりがあって、ずっしりと重みを感じるものを選ぶのがポイント。葉付きの場合は、葉がまだ青々としているものを選んで下さい。加えて、首がギュッと締まっているものが良質な印です。なお、新玉ねぎはカビが生えやすく、やわらかいため傷もつきやすいので、全体をよく確認してから購入してください。

・碧南市の新玉ねぎの魅力

碧南市の砂地の土壌は、水分を効果的に吸収します。水分をよく吸収するため根腐れなどの病気になることが少なく、その結果、みずみずしさと甘みが豊かな新玉ねぎが育ちます。碧南ならではの土壌が、新玉ねぎの美味しさを底上げしている要因です。そんな碧南市の新玉ねぎはその場で丸かじりできるほどみずみずしく、甘みががあるのが特徴で、その甘みは熱を通すと更に際立つとか。

・新玉ねぎのおすすめレシピ

新玉ねぎのサラダ(2人分)
・材料:新玉ねぎ(1玉)、鰹節(適量)、醤油(適量)、マヨネーズ(任意)
・所要時間:5分
・必要な道具:包丁、まな板

①繊維を断ち切るようにスライスする。
②お皿に重ならないように並べ30分程度空気に晒す。
③鰹節、醤油、マヨネーズをかけて完成。

新玉ねぎの生姜焼き(2人分)
・材料:新玉ねぎ(1玉)、ごま油(適量)、生姜焼きのタレ(適量)、マヨネーズ(任意)
・所要時間:10分
・必要な道具:包丁、まな板、フライパン

①繊維に沿って新玉ねぎを8等分に切る。
②強火で熱したフライパンにごま油をひき断面を下に入れる。
③いい色の焼き目がついたらひっくり返して両面に焼き目をつける。
④頃合いで生姜焼きのタレを入れて混ぜたら完成。

※調理工程はこちら

・新玉ねぎの保存方法

水分が通常の玉ねぎより多い新玉ねぎは、すぐに痛みやすいことから常温保存にはあまり向いていません。おいしさを長持ちさせるには、冷蔵もしくは冷凍保存がおすすめです。3日〜1週間程度であれば冷蔵保存が可能で、その場合は、1個ずつ新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れ冷蔵庫で保存してください。冷凍の場合は皮をむき、必要な大きさにカットし保存袋に入れると約1ヶ月保存が可能です。


・参考情報

愛知県碧南市の農家の杉浦さんのオンラインイベント動画:


愛知県碧南市について:
名古屋市からほんのわずか40キロメートルの距離に位置し、その美しい風景と豊かな水辺に囲まれた魅力的な地域です。地形的には、標高約10メートルの碧海台地と矢作川沖積地が特徴であり、温暖な気候と風土が野菜の栽培に適しています。商業、農業、漁業が盛んであり、古くからの伝統と現代の技術が調和した活気ある街並みが広がっています。

愛知県の形としてよく言われるカンガルーの胸の辺りに位置する碧南市。

愛知県碧南市の杉浦さん:
愛知県碧南市にある「武ちゃん農場」は120年以上の歴史を持ち、現在は6代目の杉浦武昭さんを中心に、人参、たまねぎ、とうもろこしを生産しています。長年にわたり土づくりに力を入れ、栄養豊富な土壌から育つ美味しい野菜が特徴です

農場のモットーは「真面目に笑顔で」だそうです。食べる人の笑顔を生み出す美味しい野菜を提供するために、今日も手間暇惜しまず野菜に愛情を注ぎ、笑顔の循環型農業をスローガンとして掲げています。

・ともしょくとは

食材を“より深く”味わうための産直サービスです。旬をテーマに、食材の生い立ちや生産者の想いなどの目には見えない「食材の足跡」を辿るコンテンツを企画しています。

普段何気なく食べている食事ですが、それぞれの食材の裏側には、自然の恩恵や地域文化、作り手の想いなどの目には見えない「食材の足跡」が隠れています。そんな目には見えない足跡を知り、いただく食事は何にも変えられない深い味わいとなることでしょう。私たち『ともしょく』では、旬の食材をテーマに、そんな最高の食体験を提供するべく日々の活動を行っています。

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