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マメ草ふわふわする春ですよ!

こんにちは、あやぽんです!
こども達に科学の楽しさを伝える仕事をしている、沖縄こどもの国のスタッフです。特に好きなことは、(いっぱいあるのですが、)生きもののおもしろさを伝えること、整理整頓をすること、整ったデザインを目指すこと、ものを作ること、コレクションをすること、などなど。

仕事に趣味を活かすのは得意です♪
コレクション趣味を活かした私の代表的な仕事と言うと「うんコレ(うんちコレクション)」ですが、プライベート~仕事まで対応する私のもうひとつのコレクションが「まめコレ」です。

「豆」と言えば「食べもの」を想像する方が多いと思いますが、食べるものだけじゃないんです、マメ。私のコレクション対象は、植物の中で「マメ科」に分類されるものすべて! そうなると、食用マメだけでなく、園芸植物やら街路樹やら雑草やら、ものすごく様々な植物がコレクション対象になってくるのです。

マメ科植物の定義は、サヤの中にタネつまり「豆」が1列に並んだ「豆果」という実の形であること。マメ科植物は世界に約17,000種! 植物の中でも特に繁栄しているグループのひとつです。

最初は「豆」だけを集めていたのですが、どうせならサヤも、せっかくだから花や葉っぱや植物体の写真も…と欲張って、コレクションの図録を作りながら集めること早4年10ヶ月。今は約120種、品種も含めると150種類ぐらいを集めることができました。それでも世界のマメ科植物の1%に満たないっていう、ね…。やりがい満点、一生遊べる趣味ですよ!

さて。

冬真っ盛りなはずの1月ですが、ともすれば最高気温がちょいちょい20℃台に至る沖縄は、もう桜も咲いて春の気配ですね! 私が春をいちばん感じるのは、マメの草たちが伸び始めた時です。

みなさん、この植物はご存知でしょう?

ホワイトクローバーことシロツメクサです。これもじつはマメの仲間。咲き終わって枯れた「花がら」の中に、小さな豆を隠し持っています。

シロツメクサは沖縄では年がら年じゅう元気に花を咲かせているので季節変化を感じにくいのですが、これに似た草が、沖縄の桜の季節になると、春のマメ草たちの先陣を切って急に伸び広がってくるのです。

これは、コメツブウマゴヤシ。シロツメクサと同じように外国から日本にもたらされた、シロツメクサと同じような「クローバー」形の葉っぱで、シロツメクサと似ているけれどずっと小さい黄色い花のポンポンをつける草です。
下の写真の左側がシロツメクサ、右側がコメツブウマゴヤシです。

コメツブウマゴヤシは「馬肥やし」の名の通り、家畜に食べさせる牧草としてヨーロッパから日本を含む世界各地に広まったのだそうです。確かに、やわらかくておいしそう! ただ、雑草として広まってしまった現在では、除草剤などの薬をかけられていたり、こまめに草刈りされてしまったりして、沖縄こどもの国でも安定供給は難しそうです…。
 
伸び広がったマメ草たちは、ふわふわの草むらになります。見た目もいいし、さわっても気持ちいい♪

こどもの国の中でコメツブウマゴヤシがふわふわの草むらになり始めていたので、それを紹介しようと思って……いたのですが。数日前に、刈られました!! (ToT)
 
もう少し季節が進めば、もっといろんな種類のマメのふわふわの草むらが出現するはずです。スズメノエンドウ、カラスノエンドウ、カスマグサ。もちろんコメツブウマゴヤシもシロツメクサもふわふわになっているはず!

そのふわふわの草むらを見ると、思わず飛び込んじゃうのが私の娘。笑
今年は私もマメ草のふわふわを楽しんじゃおうかな♪

※このブログは、2021年11月に沖縄こどもの国ゆんたくコミュニティにて掲載されたものを再掲しています。