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第 169 回目 福まる農場

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令和 2 年 7 月 12 日 沖縄タイムス経済面掲載

キビまる豚
全工程を自社で管理

 ブランド豚の「キビまる豚」を提供する福まる農場(南風原町)では、さとうきびや薬草などを飼料とし、種付けから加工食品の製造販売まで、全工程を自社で行うことで、品質を徹底管理しています。温度湿度の調整・換気や自動ふん尿処理などの管理システムで、病原菌を入れない仕組みを導入。崎原英俊部長は「キビまる豚は、病気にならない豚。それは安心安全の担保につながる」と話します。
 県内では牧志公設市場の宮城精肉店で、精肉やソーセージを販売。首都圏では有名ホテルやレストランにアポなしで飛び込み営業しました。惨敗続きでしたが、崎原氏の実直さや懐に飛び込む度胸、何よりも「キビまる豚」の美味しさが評価され取引先は徐々に増えました。
 しかし今年1月、豚熱が発生し、すぐに東京の取引先30件から「一時取引停止」され、窮地に立たされます。4月には新型コロナウイルスで全てがフリーズしてしまいました。そんな時でも崎原氏は、工場管理者の識名弘昇氏と「今は我慢、次の手を考えよう」と前向きでした。
 7月、東京からの注文は戻り始め、関西の飲食店からのオファーも。「ブランド豚」としての味と信用が認められたと嬉しく思ったそうです。来月、崎原氏は上京し、ホテルの冬メニュー提案に奔走する予定です。人との縁を大切にする営業スタイルを駆使して、販路拡大につながることを期待します。
【メモ】
南風原町字宮平585、電話098(888)3564、ホームページあり。

株式会社福まる農場 | 沖縄県ブランド豚 キビまる豚
〒901-1104 沖縄県島尻郡南風原町字宮平585
TEL : 098-888-3564
ホームページ >> http://kibimaruton.com/

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