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野川でムジセッカ(旅鳥)が越冬?

旅鳥ムジセッカが越冬?

 野川で初めて「ムジセッカ」を見のは、2021年1月中旬であった。それまで名前も聞いたことがなかった野鳥です。新年になってから、私の散歩道である野川の岸辺に野鳥撮影のカメラマンが目立つようになった。すでにその附近にはシマアジ1羽が、毎年越冬にきている(今年で6年目)ので、私は散歩の際に、そのシマアジの写真を毎回撮影していた。最初は「セッカ」とだけ聞いたので、すぐに撮影する気にならなかった。でも、ある日、カメラマンの中に加わり撮影してみたら、何とか写真がとれた。写真を見ると、ウグイスの形そっくりであったので、ウグイス?と思ってしまった。翌朝、写真を見た知人から「ムジセッカ」であると聞いて、図鑑を調べてみて納得した。

なんと「ムジセッカ」は全長が11cmで、ウグイスの全長の14cm~15.5cmより一回り小さいが、形はそっくりである。通常、日本では旅鳥で、西表島や与那国島などで少数が越冬するが、それ以外は、日本では渡りの時期に少数の観察例があるだけの非常に珍しい鳥だつた。

地鳴きは「チェクチェク」あるいは「チャッチャッ」と鳴くそうであるが、高齢で高音が聞こえない私にはまだ鳴き声は聞こえて来ない。また細いが明瞭な眉斑があり、その後ろ半分は淡黄褐色だそうだが、私の撮影した写真では何とか写っているように見える。

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2021年1月31日に野川で撮影したムジセッカ

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2021年2月4日撮影したムジセッカ

1羽だけが、野川の中のヒメガマなどの群落の中や、岸辺の茂みの中にいて、よく移動し、じっとしていないので、撮影は大変難しい。

野川の自然環境

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野川のヒメガマ群落 2021年1月31日撮影

野川では、大規模な河床工事(洪水対策のため河床が掘り下がられる)が行われていて、下流の世田谷区からはじまり、現在は狛江市で工事が行われている。三鷹と調布の間の御塔坂橋まで工事が進むのはまだ15年ほど先である。でも、三鷹のヒメガマ群落もいずれは河床が掘り下がられることになる。それまでは楽しめそうです。また近くには大沢調整池があり、現在工事中です。それから上流側は河床工事は計画されていないようです。

ムジセッカ初見

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2021年1月13日に最初に撮影したムジセッカの写真。その時は、写真を見て「ウグイス?」と思った。ヒメガマの群落の中にいました。

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2021年1月18日に撮影したムジセッカ

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2021年1月21日に撮影したムジセッカ。

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2021年1月25日に撮影したムジセッカの写真 

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2021年1月25日に撮影したムジセッカの写真 

この日は、対岸の茂みで見ました。


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2021年1月31日撮影したムジセッカの写真  野川のヒメガマの群落の中にいました。

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2021年1月31日撮影したムジセッカ。野川のヒメガマの群落の中にいました。撮影には条件がいい、一番近い位置でした。写真も一番鮮明です。

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2021年2月4日に撮影したムジセッカ 午前9時ごろ撮影。

尚、食べ物は、昆虫類や蜘蛛類を食べるそうです。2月4日には、ヒメガマのガマの穂の中のものを探していた。

最後に

このムジセッカは、渡りの途中なのか、越冬中なのか、はっきりした結論を得るためには、春が来るまでもうしばらく観察を続けることが必要ですね。確かに野川はいい自然環境のようです。




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