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緑のボランティア活動を振り返る

きっかけは

                                                      仕事をやめてからは、自然環境問題に関心があり、特に緑の保全が大切だと思っていました。平成18年頃の三鷹市市報で、市の緑と公園課主催の「緑のボランティア講座」があることを知りました。この年が第3期の緑のボランティア講座でした。秋から冬にかけて全6回の講座が開催されていました。メイン講師は、東京農業大学の濱野周泰先生でした。現在も続けて講師をされています。 緑のボランティア講座は平成16年度に第1期がスタートし、私は、平成18年度の第3期の講座を受講しました。
講座の内容は、年によって多少異なるようですが、平成21年度の第6期の講習は次のようでした。

講座実施回数及び会場 (全て土曜日)
 (1)10月17日 花と緑のまち三鷹創造協会講習室
 (2)10月24日 大沢緑地及び大沢ふるさとセンター
 (3)11月7日 北野中央公園及び北野地区公会堂
   (4)11月28日 国立天文台及び構内の竹林 
 (5)12月12日・12月19日 国際基督教大学及び構内の樹林地 の全6回、会場は変更になることがあります。

この講座をうけてからは、私は、それまで市のボランティアセンターにお願いしていた自宅庭の植木の剪定を、自分で行うようになりました

 私は、その時期、野川流域連絡会委員、市民大学総合コース企画委員、野川公園愛護ボランティアの会など活動をしていたので、しばらくは静観していましたが、平成21年4月、花と緑のまち三鷹創造協会が設立され、三鷹市内での花と緑のボランティア活動を活性化する動きが出てきので、同年7月から、北野中央公園の「木のいい仲間」に参加して、三鷹市内で緑のボランティア活動を始めことにしました。 

木のいい仲間

                            当時、講座を終了すると、修了生の有志は、三鷹市の北野中央公園で、「木のいい仲間」というグループを作って、活動を行っていました。また、年に一回4月に、講座修了生の連絡会が開催されて、自己紹介、三鷹市からみどりの活動に関する情報説明、午後は、竹林の管理作業とタケノコ掘りを行い交流を図っていました。 

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 この公園は元市の苗圃だっただけあって、木の種類が多く、なかなか活動にはいいところでした。 活動は月2回(第2と第4土曜日)午前中に行った。会則も作り、会長1名、副会長1名、幹事も決め、幹事会を定期的に行うようにしていきました。

 また。三鷹市の緑と公園課では、平成21年7月から(平成22年4月の間に)「緑のボランティア幹事会」を市内の緑のボランティア講座修了生有志と毎月一回合計9回開き、三鷹市の緑のボランティア活動について具体的に、①主な活動のフィールド(国立天文台)、②花広場での活動、③ボランティア講座への協力、④門松講習会、⑤剪定講習会などについて協議を続けたきました。

緑のボランティア部会


 平成22年8月からは、緑のボランティア部会準備会と名称を変更して平成23年5月まで)合計7回の会合を持ち、平成23年5月19日に、花と緑のまち三鷹創造協会の最初の専門部会として「緑のボランティア部会」の設立が承認され、正式に発足しました。(その後約1年後には、花壇ボランティア部会もスタートした。)

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緑のボランティア部会は、①緑の保全活動と、②緑に関する知識・技能の向上を目的としており、私は、2期4年間、平成27年3月まで、部会長を勤めました。その間の4年間の活動の詳細は、「緑のボランティア部会活動報告案」として、私的に私が毎年まとめておいた記録が残っているので見て下さい。

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柱となる活動は①国立天文台の竹林の定例活動、②緑の講座(剪定講習会)や安全管理に関する講習会の開催、③緑のボランティア講座の支援などでした。

国立天文台の竹林管理活動

                      緑の保全をするフィールドとして、もっとも望ましい国立天文台構内の緑に着目し、市役所から交渉してもらった結果、国立天文台構内の放置竹林(七中前)で、活動することができるようになりました。数度の下見をして、みんなで安全に活動ができるようになりました。春は、たけのこ掘りも楽しい活動であった。

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2年が経過し

                            25年3月の緑のボランティア連絡会で、私は概ね次のような報告をしました。「 御蔭さまで、我々の活動の成果は、少しずつ見えるようになってきたと感じております。①天文台の竹林も少しは日が入るようになって、今年はコブシ、梅、つばきの花がさきました。うれしいことでした。また、年度末に天文台のご厚意で、竹の廃材がすっかり処分され、枯れた木も処置していただき、竹林はすっきしました。午後、初めに、みんなで見てみたいとおもいます。
②3月に、椿の花が咲いていますとのお知らせを7中の狩野校長先生に差し上げ、月末に創造協会の香川さん、貫井さんと一緒に、7中の狩野校長先生にお目にかかることができ、我々の活動をご報告させていただきました。大沢学園の学園歌にも「のび行く若竹のように」とうたわれており、学校の前の竹林には生徒の関心が高く、我々の活動に関して学校側の受け取りも好意的なように感じました。校長先生には、4階の部屋にわざわざ案内いただき、学校の窓から竹林をみる機会をいただきました。竹林は、別の視野からみても、なかなかいいと感じました。
③国立天文台は、施設課が我々との窓口ですが、天文台の方が我々の活動をどのように感じておられるのかがもう一つよくわからなかったので、思い切ってお名前を知っていた副台長の渡部潤一さんに、「椿の花が咲いています。一度見てください」と直接手紙を書き、添付で下記の「国立天文台の竹林密度管理活動について」をつけてお送りしましたら、すぐに返事が返ってきました。


「お手紙及び竹林密度管理の活動についての報告書を拝受いたしました。たいへんよくまとめられていて、日頃の活動がよく理解できました。国立天文台を代表して御礼申しあげます。ありがとうございました。
 今年の活動についても、天文台内では好意的な意見が多く、ぜひ続けてもらおうという趣旨で会議も問題なく通っています。今後も椿だけでなく、さまざまな人の環の「花」を咲かせていただければ、と願っています。今後ともよろしくお願いいたします。渡部潤一」と書かれていました。これからは、ますます天文台との関係が密になってくると思っております。
④柱の活動が育つことで、我々の活動全体がより適切に展開していくことを期待しております。本年度から、大沢崖線での活動も定例活動になりました。研修会、緑の講座などいろいろの活動があります。「安全で、楽しいボランティア活動」を目指して、皆様と一緒に進んでいきたいと思っています。

  緑のボランティア部会は、「平成25年3月現在の部会員は、13名で、これまで緑のボランティア講座を修了された方は全部で117名です。24年度に活動にかかわっていただいた方は、約半分です」と報告しています。

平成24年度、部会の柱の事業として、
① 国立天文台の竹林の定例活動  (第一の目的 緑の保全)
② 緑の講座(剪定講座など)   (第2の目的 知識・技能の向上)
③ 緑のボランティア講座支援活動  その他 必要な活動
を行いました。
その他の事業としては
③ 安全管理講習会
④ 研修会 (国立武蔵丘陵森林公園)
⑤ ガーデニング・フエスター2012への参加
⑥ 花ひろばの緑のボランティアゾーンの整備 
⑥ 緑のボランティア連絡会
⑦ 懇親会 (新年会)
⑧  大沢崖線緑地を定例化するための事前活動 11回 
⑨ 樹木観察会 
などを行いました。
尚、活動中の安全管理に関する取組みについては、これまでの安全管理講習会で学習したことを中心に順次実施しています。
① ヘルメットの着用、
② 用具の手入れ
③ ヒヤリハットの実施、
④ 人身傷害にかかわることは事故報告書の作成を行い、情報の共有化を図る。
⑤ 下見の実施 でした。

平成26年3月に

                          平成26年3月の緑のボランティア連絡会での報告では、スタートして3年間が過ぎ、この3年間の活動で、我々の活動の成果は、少しずつ見えるようになってきたと感じておりましたので、以下のように報告しています。

緑のボランティア講座も10年間10回の講座が終わり、講座修了者もすでに120名以上になっておりました。特に第10回の講座は、(約20名ほどの)多くの受講者がありました。

① ボランテァイ部会は、隔月に1回の頻度で開催します。新年度はじめの部会員は16名です。

② 国立天文台での「竹林管理定例活動」ですが、竹林はこれまでの我々の活動で確かに変わったと感じております。天文台施設課からも、いい評価をいただいております。天文台のご理解を得て、新年度は、第4火曜日(表の下段のところ)にも定例活動ができるようになり、活動日が、昨年の1.5倍に増やしました。更に、この竹林の有るべき姿を求めて、改善を図っていきたいと願っております。
 昨年秋から、万年塀の撤去作業があり、新しいフエンスも設置中です。天文台構内が外からよく見えるようになりました。国立天文台は、施設課が我々との窓口ですが、前回の定例日には、施設課の担当の中川さんにも実際の活動を見ていただくことができました。今年からは、活動日も、月2回、そのうち1回は平日にさせていただくこととなりました。 柱の活動が育つことで、我々の活動全体がより適切に展開していくことを期待しております。

③ 「大沢崖線緑地管理定例活動」昨年同様、月1回第3木曜日の活動を予定しています。大沢地区でも国分寺崖線(ハケ)からは、湧水がわき出て、野川に注いでおり、現在でも貴重な自然環境が残されている大切な場所です。野川の少し上流の野川公園湧水広場には、野川遺跡と呼ばれる世界的にも有名な(約3万年前の)旧石器時代の遺跡があり、この地域は、日本に人々が住み始めた旧石器時代から、人々には、自然の恵みが豊かで、住みやすい場所であったようで、大切な場所です。ここ大沢崖線緑地(大沢地区の国分寺崖線緑地)での自然環境保全のための定例活動は、ますます重要となってきております。

④ 花広場の緑のボランティアゾーンのメンテナンスの昨年と同様に活動を予定しております。少し参加者が少ないようなので、積極的なご参加をお願いします。

⑤  安全管理講習会は、5月31日 午後2時から、創造協会2階で行います。バースの松井一郎先生に、また、お願いします。初めての方は是非参加ください。一度受けた方も、また、参加してください。

⑥ 次回研修会は6月10日 バスを利用し、東京都の水道水源の森を歩きます。

⑦ GFは、今年は、10月4日にあります。また竹細工体験コーナーを出したいと考えております。

⑧ 緑の講座は、現時点では、剪定講習会とロープワークの講習会を予定しております。詳細は、部会で検討いたします。

⑨ その他、いろいろの活動があります。

「安全で、楽しいボランティア活動」を目指して、皆様と一緒に進めていきたいと思っていますと説明しています。

最後に

4年間、緑のボランティア活動を、事故もなく、安全に活動できたことは、なによりでした。私も段々年齢にはかてず、身体がきつく感じるようになつてきたので、部会長の重責は果たすのが難しくなり、バトンを渡すことにしました。

                 

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